日食性網膜炎

いよいよ明日は日食です。
国内で約半世紀ぶりに皆既日食が観察というわけですが、この皆既日食をじかにみるには
努力が要ります。
現地に住んでいる方を除いては、鹿児島県のトカラ列島から硫黄島にかけての海域にでか
けなければならないからです。

なによりもお天気が心配ですが、国内で皆既日食が観察出来る場所は晴れるような予報も出
ています。
私の子どもに中学生がいます。
担任の理科の先生が、夏休みを利用して皆既日食の見れる船上観察ツアーに参加しました。
当日晴れるといいですね。

#日食観測「黒い下敷き危険」 国立天文台が注意呼びかけ
日食を誤った方法で観察すると失明しかねないと、国立天文台は6月30日、ホームページ
などで注意の呼びかけを始めた。
サングラスや黒い下敷きだけでなく、昔は推奨されたスス板ガラスも危険で、直接観察する
には専用のグラスが必要という。

22日、日本では奄美大島などで皆既日食が起きる。
部分日食なら日本全国で観察できる。
だが、正しく観察しないと網膜を傷つけかねない。
太陽性網膜症、日食性網膜炎という症状だ。
京都府立医科大の木下茂教授(眼科)は「太陽の光が網膜の中心に集まり、虫眼鏡で紙を焦
がすように焼ける状態」という。

1979年2月の日食では、数秒見ただけでも視力低下や視野が狭くなる事故が起きたと
報告された。
事故にあったカナダの20人を分析すると、7割が未成年だった。

90%が隠れている太陽でも、肉眼で見れば短時間で目に大きなダメージがあるという。
目の奥まで届かない紫外線より、赤外線が危険で、紫外線カットのサングラスやゴーグルも
役に立たないという。
下敷きやCDのほか、以前には推奨されたススを付けたガラス板も、赤外線は通すため
危険のようだ。

安全に見るには、太陽の光や赤外線をカットする専用の日食グラスが必要。
天体望遠鏡の専門店や家電量販店で数百~1千円台で購入できる。
厚紙に小さな穴を開けて影を見る、鏡で反射させて壁に映すなど間接的な観察法もある。

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<日食 関連サイト>
「日食を観察する方法」
http://www.nao.ac.jp/phenomena/20090722/obs.html)

今世紀最大の天体ショー 皆既日食
http://eclipse.yahoo.co.jp/index.html
(日食が生中継されます。2009.7.22 AM10から生中継)

「日食めがね」で欠けた太陽を安全に観察する
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出典 日経新聞・朝刊 2009.7.18
版権 日経新聞


トカラ列島 関連サイト>
トカラ列島、22日は曇り時々雨 皆既日食で気象情報会社
気象情報会社ウェザーニューズ(東京)は15日、日本で46年ぶりに皆既日食が見られ
る22日の天気について、皆既継続時間が6分25秒となる悪石島を含む鹿児島・トカラ
列島(十島村)が「曇り時々雨」、島北部で3分以上の皆既となる奄美大島など奄美地域
が「晴れ時々雨」とする予測を発表した。
22日ごろは北海道から九州まで雲が多くなり、部分日食も見えにくくなる可能性がある
という。
共同通信 2009.7.15 21:48


皆既日食 “自粛破り”上陸者続出…悩み尽きないトカラ列島
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/natnews/science/279436/

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■620人が7つの島に分かれて暮らす村では、皆既日食の前後1週間はツアー客以外の
入島自粛を促しているが、34万2千円からと高額なツアーに参加しない“自粛破り”の上
陸者が20人以上現れ、関係者を悩ませている。
■宝島(たからじま)には一時、7人が上陸したが、自治会などの説得に応じてすでに
全員が退去した。
また、中之島(なかのしま)では上陸者が山中に逃げこみ、島の消防団員が捜索に出る
騒ぎになったという。
<コメント>
小野田さんのルバング島や横井さんのグアム島の様相を呈して来ました。

トカラ列島
http://imagic.qee.jp/sima4/kagosima/tokara.html
(口之島から横当島まで162kmという 「日本一長~い村」です)