増加傾向の帯状疱疹

帯状疱疹についての興味深い新聞記事が目にとまりました。

帯状疱疹患者、10年で2割増 50代以上で高リスク
子どものころに感染した水ぼうそうのウイルスが原因で起こる「帯状疱疹」の患者が10年間で2割強増えていることが8日、皮膚科を対象にした大規模調査で分かった。
50代以降で発症する患者が多く、発症率は女性の方が男性より2割以上高いことも判明した。
 
調査は宮崎県皮膚科医会が2006年までの10年間に県内の病院・診療所計46施設を受診した帯状疱疹の患者計4万8388人を対象に実施した。
帯状疱疹の調査では過去最大規模という。

出典 NIKKEI NET
版権 日経新聞



イメージ 1

(画像をクリックすると拡大します)
出典 日経新聞・朝刊 2009.10.9
版権 日経新聞

<コメント>
水ぼうそうは通常冬に流行するといわれています。
一方、水痘・帯状疱疹ウイルスという同じウイルスが原因の帯状疱疹は夏に発症する患者が多いことが今回の研究でわかったとのことです。
今までに海外で行われた帯状疱疹に関する複数の研究では「流行の季節性は明らかではない」とされていました。
今回の研究で初めて流行時期が明らかにされたとのことです。



帯状疱疹については


でもとりあげました。



<番外編>
「やせ」太りすぎより短命 東北大研究グループまとめ
40歳の人の平均余命は、肥満度別にみると「やせ」の人が最も短く、最も長い「太りすぎ」の人より6年程度短命との研究結果を、東北大公衆衛生学の研究グループが10日までにまとめた。
 
肥満度は体重(キロ)を身長(メートル)の2乗で割った体格指数(BMI)。
研究グループは世界保健機関(WHO)の基準に基づき、18.5未満を「やせ」、18.5以上25.0未満を「普通」、25.0以上30.0未満を「太りすぎ」、30.0以上を「肥満」と分類。宮城県内の40~79歳の男女約4万4000人を1995年から2006年まで追跡調査し、分析した。

40歳の人の肥満度ごとの平均余命は、男女とも順序は同じで、「太りすぎ」が最長(男性40.5年、女性47.0年)。以下は「普通」(男性38.7年、女性46.3年)、「肥満」(男性37.9年、女性44.9年)、「やせ」(男性33.8年、女性41.1年)の順。

分析した大学院生の永井雅人さんは「循環器疾患による死亡リスクは肥満だけでなく、やせでも上昇するとの報告や、やせでは肺炎など呼吸器系疾患による死亡リスクが高いとの研究もあり、そうした影響によるのではないか」と話している。
http://health.nikkei.co.jp/news/top/index.cfm?i=2009101007514h1
出典 NIKKEI NET
版権 日経新聞



<きょうの一曲>
Rita Coolidge - We're All Alone
http://www.youtube.com/watch?v=yGC29fn8JFU&feature=fvw

Rita Coolidge - We're All Alone (1977)
http://www.youtube.com/watch?v=JDvqdb_dzfI&feature=related
(レコードの針音がパチパチ入っています)






小曽根真 - We're All Alone
http://www.youtube.com/watch?v=L-hv4oN0oy0&feature=related
(これを聴きながら、いいスコッチのオンザロックを自分に奢ってもテーブルチャージは取られません)



読んでいただいて有難うございます。
コメントをお待ちしています。
井蛙内科開業医/診療録(3)
http://wellfrog3.exblog.jp/
(H20.12.11~)
井蛙内科開業医/診療録(2)
http://wellfrog2.exblog.jp/
(~H20.12.10)
井蛙内科開業医/診療録 
http://wellfrog.exblog.jp/
(~H20.5.21)
(いずれも内科専門医向けのブログです)
葦の髄から循環器の世界をのぞく
http://blog.m3.com/reed/
(循環器専門医向けのブログです)