東北大学、受動喫煙は地域住民の血圧を上げることを解明
受動喫煙は地域住民の血圧を上げる―岩手県大迫研究から世界初の成績報告― 受動喫煙対策の強化が急がれる」
東北大学大学院薬学研究科の今井潤教授・大久保孝義准教授と、医学系研究科環境保健医学分野、東北大学病院メディカルITセンターのグループは、岩手県花巻市大迫町における血圧・循環器疾患調査により、受動喫煙を受けている女性は、受動喫煙を受けていない女性より家庭血圧が高いことを明らかにしました。
喫煙が肺がんをはじめとした様々な病気の原因となることはよく知られた事実ですが、非喫煙者が周囲のタバコの煙を吸わされる受動喫煙によっても、がんや循環器疾患が引き起こされることが明らかとなってきています。
また、受動喫煙により、血管の収縮・拡張機能が低下することが報告されています。これは血管による血圧の調節機構がうまく働かなくなり、血圧が上昇する可能性がある、ということです。
しかし、受動喫煙によって血圧が上昇するかどうかについてはこれまで明らかではありませんでした。そこで本研究では、より長期間にわたって安定した血圧を測定できる家庭血圧に着目し、血圧と受動喫煙との関連を検討しました。
また、受動喫煙により、血管の収縮・拡張機能が低下することが報告されています。これは血管による血圧の調節機構がうまく働かなくなり、血圧が上昇する可能性がある、ということです。
しかし、受動喫煙によって血圧が上昇するかどうかについてはこれまで明らかではありませんでした。そこで本研究では、より長期間にわたって安定した血圧を測定できる家庭血圧に着目し、血圧と受動喫煙との関連を検討しました。
本研究は、大迫町で家庭血圧測定にご協力いただき、かつ受動喫煙に関する設問を含む生活習慣調査にご協力いただいた喫煙していない579人の女性が対象です。
分析の結果、受動喫煙の無い人と比べ、家・職場の両方で受動喫煙を受ける人の収縮期血圧(最高血圧)は、およそ4mmHg高いことがわかりました。
また、毎日受動喫煙を受ける人は、受動喫煙の無い人よりも、やはり収縮期血圧が4mmHg近く高いことがわかりました。
もちろん、これは世界で初めて明らかにされたことです。
わずか4mmHgと思われるかもしれませんが、この4mmHgの血圧上昇は、国民の公衆衛生に極めて大きな影響を与えるものです。
国民全体の平均収縮期血圧が2mmHg低下すれば、脳卒中による死亡を9000人減らせるといわれています。
分析の結果、受動喫煙の無い人と比べ、家・職場の両方で受動喫煙を受ける人の収縮期血圧(最高血圧)は、およそ4mmHg高いことがわかりました。
また、毎日受動喫煙を受ける人は、受動喫煙の無い人よりも、やはり収縮期血圧が4mmHg近く高いことがわかりました。
もちろん、これは世界で初めて明らかにされたことです。
わずか4mmHgと思われるかもしれませんが、この4mmHgの血圧上昇は、国民の公衆衛生に極めて大きな影響を与えるものです。
国民全体の平均収縮期血圧が2mmHg低下すれば、脳卒中による死亡を9000人減らせるといわれています。
収縮期血圧の上昇は、脳卒中を含めた循環器疾患の主要な危険因子です。
受動喫煙によって血圧が上昇し、循環器疾患のリスクを高めると思われます。
疾病予防のためにも、早急にこれまで以上の受動喫煙対策を講じる必要があると考えられます。
受動喫煙によって血圧が上昇し、循環器疾患のリスクを高めると思われます。
疾病予防のためにも、早急にこれまで以上の受動喫煙対策を講じる必要があると考えられます。
<コメント>
大迫町はもともと大迫研究で有名な町です。
東北大学では1986年からこの町で一般住民を対象とした高血圧・循環器疾患に関する研究に取り組んで来ました。
家庭血圧の測定と24時間自由行動下血圧測定を実施した日本で初めての疫学研究として、日本はもとより世界でも広く知られています。
大迫町はもともと大迫研究で有名な町です。
東北大学では1986年からこの町で一般住民を対象とした高血圧・循環器疾患に関する研究に取り組んで来ました。
家庭血圧の測定と24時間自由行動下血圧測定を実施した日本で初めての疫学研究として、日本はもとより世界でも広く知られています。
今回の研究は、98年6月に、同町の喫煙していない35歳以上の女性579人を対象に、自宅と職場での受動喫煙の有無と血圧で測定した血圧の関係を文責したものです。
その結果、血圧を下げる薬を服用している人を除いた474人中、自宅と職場の両方で受動喫煙を受けている人の平均最高血圧は116.8mmHgだったが、どちらでも受けていない人は113.1mmHgだったということがわかりました。
その結果、血圧を下げる薬を服用している人を除いた474人中、自宅と職場の両方で受動喫煙を受けている人の平均最高血圧は116.8mmHgだったが、どちらでも受けていない人は113.1mmHgだったということがわかりました。
「平均収縮期血圧が2mmHg低下すれば、脳卒中による死亡を9000人減らせる」という、すでに出ている結果からこの3.7mmHgの差は重要であるという結論です。
しかし、まったくの正常血圧の中での話ですので、そういった場合にもこの差に意味があるというデータを示す必要があるのではないでしょうか。
しかし、まったくの正常血圧の中での話ですので、そういった場合にもこの差に意味があるというデータを示す必要があるのではないでしょうか。
また、職場で受動喫煙に激しく曝されるのは非喫煙の男性です。
もっともこういった男性も、奥さんが喫煙者でない限り家庭では受動喫煙にはなりません。
どうして女性に限定したのか知りたいところです。
そのうち「男性の場合は」という第2弾が発表されるかも知れません。
もっともこういった男性も、奥さんが喫煙者でない限り家庭では受動喫煙にはなりません。
どうして女性に限定したのか知りたいところです。
そのうち「男性の場合は」という第2弾が発表されるかも知れません。
<自遊時間>
うそのような本当の話。
うそのような本当の話。
私には中2の娘がいます。
今テスト期間ですが、のんびりしていて少々心配です。
昨日のお母さんとの会話を聞いてしまいました。
今テスト期間ですが、のんびりしていて少々心配です。
昨日のお母さんとの会話を聞いてしまいました。
娘「きょう、日本の飛鳥時代の仏像にも見られ微笑は何と言うでしょうという問題が出たんだよ」
母「そう。それで何と答えたの?」
娘「○○○○○○スマイルという穴埋め問題でハニカミックと入れたら、後で答え合わせの時に皆に笑われた」
(答えは「アルカイック」。親がはにかんでしまいます。)
母「そう。それで何と答えたの?」
娘「○○○○○○スマイルという穴埋め問題でハニカミックと入れたら、後で答え合わせの時に皆に笑われた」
(答えは「アルカイック」。親がはにかんでしまいます。)
本人に「ブログにいただき」って言ったら、あっけらかんと「いいよ」って返事でした。
読んでいただいて有難うございます。
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