110歳まで生きられる! 脳と心で楽しむ食生活 その1

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「110歳まで生きられる! 脳と心で楽しむ食生活」
というタイトルの本を見つけました。
NHK 知るを楽しむ この人この世界」において、2006年12月から
2007年1月にかけて放送された「長寿の謎を解く」の番組テキストが
もとになっているとのことです。
著者の家森幸男先生は、高血圧の研究者の間では脳卒中ラットや自然発症
高血圧ラットの開発でつとに有名な方で、世界25か国61地域に足を運び、
食事と健康の関連を調査してみえます。
1万6000人の血と尿を採取してきた「冒険」病理学者です。

「食は命なり」。頭で栄養のバランスをよく考え、心から楽しめる食生活
を実践すれば、人間は110歳まで生きられる!というふれこみから
始まります。

著者自身著名な先生ですし、何よりもご本人のデータで語られていますから
興味を持たれた方は購入をお勧めします(ちょっと専門的かもしれません)。

きょうは「序 人間は110歳まで生きられる」をご紹介し、次回より
毎週木曜日に紹介していきたいと思います。

日本食は非常にバランスのとれた食事だが、一つの欠点があります。
それは「塩分のとり過ぎ」です。
●WHO(世界保健機関)での目標値としての1日の食塩摂取量の目標値は6g、
日本人の平均摂取量は12g。
●1980年代の沖縄では8g(当時、沖縄は世界一の長寿)
脳卒中の少ない地域は平均寿命が長い。
●食塩を2g減らせば1年寿命が延びる。
●WHOの目標値の6gに減塩すれば3年の寿命延長が可能。
●長寿の秘訣アイウエオ
ア あっさり塩味、脂味、蛋白な味で蛋白質を。
イ いろいろ色物食べて腹八分目。
ウ 運動はニコニコペースで。
エ 栄養は子供の時からの習慣で。
オ おいしさを頭と心で味わおう。
●栄養(=営養)の語源は「営食養生(食を営めば生命養わる)」

今後の紹介予定
10月 4日(木) 食事と健康には関係がある~冒険病理学者の成り立ち
10月11日(木) 長寿国をつくった食生活
10月18日(木) マサイ戦士は塩をとらない
10月25日(木) 長寿と短命を分けるもの
11月 1日(木) 魚が高血圧地域を救う
11月 8日(木) 大豆を食べればがんは防げる
11月15日(木) 文明が長寿村を滅ぼす
11月22日(木) 長寿は遺伝か環境か
11月29日(木) 日本女性が長寿である理由

医療専門のブログは別にあります。
井蛙内科開業医/診療録http://wellfrog.exblog.jp/
葦の髄から循環器の世界をのぞくhttp://blog.m3.com/reed/200708