長生きか遺伝子で予測

100歳以上まで長生き、遺伝子で予測

人間の遺伝子を調べて、その人が100歳以上まで長生きできるかどうかを77%の確率で予測することに、米ボストン大学のチームが成功した。
2日付の米科学誌サイエンスに発表する。
研究チームは100歳以上の長寿者1055人と一般の1267人を比較、長寿に関係の深い150の遺伝子を特定。
さらに、さまざまな年齢で死亡した多くの人たちについてこの150の遺伝子を調べ、それをもとに100歳以上まで長生きするタイプかどうかを計算したところ、77%の確率で正しく言い当てることができた。
また、長寿に特徴的なこれらの遺伝子を数多く持つ人ほど、心疾患や糖尿病の発症率が低いという傾向があった。
研究チームは「長寿に特徴的な遺伝子を調べることが、加齢にともなう病気の予防や治療にも役立つ」としている。

出典 読売新聞 2010.7.2
版権 読売新聞社

<追加>
長寿 遺伝子組み合わせに特徴
http://www.nhk.or.jp/news/html/20100702/k10015487981000.html
出典 NHKニュース 2010.7.2
版権 日本放送協会

■95歳を超えて長生きする人たちは、遺伝子の組み合わせに共通した特徴があることをアメリカ・ボストン大学の研究グループが発見し、人の寿命の長さを予測する技術の開発につながると注目されています。
ボストン大学の研究グループは、寿命の長さと遺伝子の関係を明らかにしようと、アメリカ人を対象に、95歳から119歳までの800人と、アメリカの平均寿命とほぼ同じ78歳前後で亡くなった人など、920人の遺伝子をコンピューターで比較しました。
その結果、95歳以上まで生き続ける人たちは、78歳程度で亡くなった人たちにはない特徴的な遺伝子の組み合わせを持っており、こうした組み合わせが150種類あることを発見しました。
また、発見した遺伝子の組み合わせは、一つ一つが認知症や心臓疾患など病気の発症を抑える働きがあるとみられ、持っている組み合わせの種類や数が多いほど長生きになるということです。
研究グループによりますと、これらの組み合わせを使えば、95歳を超えて長生きする可能性がある人を77%の確率で特定できるということで、人の寿命の長さを予測する技術の開発につながると注目されています。
研究グループは、慶応大学と共同で日本人を対象に同じ研究を行う予定で、「世界で最も平均寿命が長い日本人を調べることで、長寿に不可欠な遺伝情報がさらに明らかになる可能性がある」と話しています。

<私的コメント>
同じニュースの内容が、これだけ数字も含めて内容が違うケースも少ないようです。
また他のソースでは
「『長寿遺伝子』をほとんど持っていなくても長生きする人もおり、研究チームは『生活習慣など遺伝子以外も寿命を決める重要N要素がある』としている」
と書かれていました。

まあ、知っててどうなるものでもありません。
100まで生き続けられるとして、いくらお金が必要かと考える人もいるようです。
独居老人にとっては深刻な話です。

<関連サイト>
長生きの遺伝子
http://members.jcom.home.ne.jp/kisono/sirtuin/sirtuin.html

特集:長寿の科学 「長生き遺伝子」の秘密を探る
http://www.nikkei-science.com/page/magazine/0605/aging-sa.html

長寿遺伝子をONにする
http://caycegoods.exblog.jp/9852773/

50,60代に長生きスイッチを入れよう
http://iron.cocolog-nifty.com/blog/2007/12/post_9917.html


1万人に1人が持っていた! 『長寿遺伝子』を特定
http://rocketnews24.com/?p=33337


<番外編>
回転寿司店の寿司ねた~ 大半で大腸菌群を検出
回転寿司店の寿司ねたを調べたところ,そのほとんどで,食品衛生法上,検出されてはならない大腸菌が検出されたと,東京家政学院大学現代生活学部健康栄養学科前教授の薩田清明氏らが報告した。

回転寿司店の寿司は,店や寿司ねたによっては,比較的長時間にわたって常温下にさらされる。
人の出入りも多い。
ねたさばきを店内でなく,チェーンを一括するセンターで行うこともある。
こうしたことから,同氏らは,食品衛生学的な観点から問題がある可能性は否定できないと考え,異なる2つの回転寿司チェーンの寿司ねた4種(中トロ,トロサーモン,タイ,エビ)を繰り返し調べた。
すると,一方の店でねたの74~88%,もう一方の店でも84~92%で大腸菌群が検出された。
同定された大腸菌群のなかには,公衆衛生上,汚染の目安と位置付けられる糞便性大腸菌がそれぞれ5菌株,3菌株認められた。
ただし,各ねたの菌数は,可食限界と言われるレベルを下回っていた。
一般細菌の検出数は,店やねたによって大きく異なることもわかった。

同氏は「寿司ねたから糞便汚染指標の糞便性大腸菌が認められたことは,食品衛生学的に見て安全性に重大な問題があることを強く示唆している」と結論付けた。
出典 MT pro 2010.7.1
版権 メディカル・トリビューン社
<私的コメント>
私の家族は構成数が多いので回転寿司を利用することもしばしばです。
(個人で行く時は隠れ家的な寿司店
・心がけているのは、ちょっと良さそうな回転寿司に決めてあちこちの店に行かない。
・気合いを入れて夕方の一番に出かける。
 こうすればお店も空いていて独占状態。
 回転台もまだ動いていないので直接オーダーが出来る(しやすい)。
 食べ終わって帰る頃には、順番待ちのお客さんがいささかムッとした表情で待っている。
 その頃には回転台の上は寿司で満載。
 (その寿司は、これから何回転するのだろうか)


イメージ 1

2010.6.12撮影 東京 白金台 八芳園




<自遊時間>
世の中にはすごいタコがいるものです。
http://blog.m3.com/reed/20100708/1


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