痛みの原因の多くは筋肉にある。
このことはあまり知られていない。
米国の故ケネディ大統領が後半生を腰・背中の激痛に耐えて過ごしていたのは有名な話。
上院議員時代に脊椎固定術を受けたが、効果はなく逆に術後感染症になる始末。
彼を絶望と痛みから解放したのは、適正な診断とトリガーポイントブロックと呼ばれる注射だった。
このことはあまり知られていない。
米国の故ケネディ大統領が後半生を腰・背中の激痛に耐えて過ごしていたのは有名な話。
上院議員時代に脊椎固定術を受けたが、効果はなく逆に術後感染症になる始末。
彼を絶望と痛みから解放したのは、適正な診断とトリガーポイントブロックと呼ばれる注射だった。
JFKに下された診断名は筋・筋膜性疼痛症候群(MPS:myofascial pain syndrome)。
要は筋肉の異常なけいれん(スパズム)からくる「筋痛症」だ。
筋肉痛?と侮ってはいけない。
筋肉のけいれんが引き起こす疼痛としびれは歩けない、
座ってもいられないほど激越なもの。
このためMPSによる痛みは、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症と誤診されることが多い。
要は筋肉の異常なけいれん(スパズム)からくる「筋痛症」だ。
筋肉痛?と侮ってはいけない。
筋肉のけいれんが引き起こす疼痛としびれは歩けない、
座ってもいられないほど激越なもの。
このためMPSによる痛みは、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症と誤診されることが多い。
通常、筋肉の損傷は数日~数週間で修復される。
しかしその際、冷えや刺激の繰り返し、あるいは心身のストレスで血流が滞ると筋肉が収縮したまま戻らなくなる。
できればこの時点で筋肉をほぐしたいがなかなか難しい。
やがて収縮した筋肉のなかにコリコリした索状硬結(しこり)が生じてくるのだが、圧迫されると飛び上がるほど痛いばかりか、身体の他の部位に関連痛と呼ばれる痛みが広がることがある。
ここを特にトリガーポイント(TP)といい、MPS治療のカギを握る。
しかしその際、冷えや刺激の繰り返し、あるいは心身のストレスで血流が滞ると筋肉が収縮したまま戻らなくなる。
できればこの時点で筋肉をほぐしたいがなかなか難しい。
やがて収縮した筋肉のなかにコリコリした索状硬結(しこり)が生じてくるのだが、圧迫されると飛び上がるほど痛いばかりか、身体の他の部位に関連痛と呼ばれる痛みが広がることがある。
ここを特にトリガーポイント(TP)といい、MPS治療のカギを握る。
MPSの治療はTPへの局所麻酔注射、すなわちトリガーポイントブロックだ。
筋肉の緊張をほぐして血行を改善し、スパズムを緩和すると同時に、脳に送られる痛み信号のブロックを目的としている。筋肉の過緊張を緩め、ちょっとした刺激に反応してしまう長年の痛み癖をリセットするというわけだ。
手技は簡単で安全性も確立している。
保険診療の対象なので、治療費負担も少ない。
ただし問題は、原因となるTPをいかに正確に触診できるか、にある。
ことに前述の関連痛には、いくつかの特徴的なパターンがある。
たとえば、頭痛や耳鳴りの原因となるTPが、まったく痛みを感じない首の筋肉に存在することもあるのだ。
このパターンに習熟していなければ、適正な治療は難しい。
ことに前述の関連痛には、いくつかの特徴的なパターンがある。
たとえば、頭痛や耳鳴りの原因となるTPが、まったく痛みを感じない首の筋肉に存在することもあるのだ。
このパターンに習熟していなければ、適正な治療は難しい。
MPSは1980年代に体系化された比較的新しい考え方で、医療者の認知度は非常に低い。
しかし近年、MPS研究会(http://www.jmps.jp/medical/diagnosis)が発足し、考え方に賛同する医師が増えている。
版権 ダイヤモンド社
しかし近年、MPS研究会(http://www.jmps.jp/medical/diagnosis)が発足し、考え方に賛同する医師が増えている。
監修 木村裕明(MPS研究会会長、木村ペインクリニック院長)
出典 週刊ダイヤモンド 2010.9.27版権 ダイヤモンド社
痛みと鎮痛の基礎知識 - Pain Relief ー筋痛(MPSとFMS)
http://www.shiga-med.ac.jp/~koyama/analgesia/pain-musc-mps.html
(同じく専門的なサイトです)
http://www.shiga-med.ac.jp/~koyama/analgesia/pain-musc-mps.html
(同じく専門的なサイトです)
<ケネディの病気 関連サイト>
背中の持病で薬漬け ケネディ元大統領と米紙
米国の故ケネディ元大統領が上院議員時代から1963年に暗殺されるまでの長期間にわたり、背中や大腸の病気に苦しみ、大量の鎮痛剤や精神安定剤を服用したり、注射したりしていたことが分かった。
米紙ニューヨーク・タイムズが元大統領の治療記録などの閲覧を許された歴史家らの話として伝えた。 元大統領に持病があったことは知られているが、病気の程度はこれまで判明した以上に重く、元大統領がはつらつとした政治家のイメージを守るのにひそかに苦闘していたことが浮き彫りになった。
同紙によると、元大統領は骨粗しょう症による脊椎の痛みで、左側の靴や靴下を自力ではくことができなかったほか、時には腹部のけいれんで明け方に目を覚ました。
http://www.47news.jp/CN/200211/CN2002111701000107.html
出典 47NEWS 2002.11.17
版権 共同通信社
背中の持病で薬漬け ケネディ元大統領と米紙
米国の故ケネディ元大統領が上院議員時代から1963年に暗殺されるまでの長期間にわたり、背中や大腸の病気に苦しみ、大量の鎮痛剤や精神安定剤を服用したり、注射したりしていたことが分かった。
米紙ニューヨーク・タイムズが元大統領の治療記録などの閲覧を許された歴史家らの話として伝えた。 元大統領に持病があったことは知られているが、病気の程度はこれまで判明した以上に重く、元大統領がはつらつとした政治家のイメージを守るのにひそかに苦闘していたことが浮き彫りになった。
同紙によると、元大統領は骨粗しょう症による脊椎の痛みで、左側の靴や靴下を自力ではくことができなかったほか、時には腹部のけいれんで明け方に目を覚ました。
http://www.47news.jp/CN/200211/CN2002111701000107.html
出典 47NEWS 2002.11.17
版権 共同通信社
神経難病に治療の可能性 ケネディ病の機構解明
中年の男性に発病する遺伝性の神経難病、球脊髄筋委縮症=ケネディ病=の発病機構の解明に東京大と名古屋大のチームが別々に成功、初めての具体的な治療法確立に大きな1歩を踏み出した。
25日付の米医学誌ニューロンに発表された。
名古屋大では今回の成果に基づき、既に医学部倫理委員会で患者への治療薬投与が認められたという。 ケネディ病は、脳や脊髄の運動神経細胞の障害によって、顔や舌の筋肉、さらに手足の筋肉が委縮、脱力していく病気。
男性ホルモンのアンドロゲンをキャッチする受容体の遺伝子に異常な三塩基の繰り返しがあることは分かっていたが、詳しい原因は不明で、治療法もなかった。
http://www.47news.jp/CN/200208/CN2002082801000296.html
出典 47NEWS 2002.8.28
版権 共同通信社
(ケネディ元大統領とは関係ないようです)
中年の男性に発病する遺伝性の神経難病、球脊髄筋委縮症=ケネディ病=の発病機構の解明に東京大と名古屋大のチームが別々に成功、初めての具体的な治療法確立に大きな1歩を踏み出した。
25日付の米医学誌ニューロンに発表された。
名古屋大では今回の成果に基づき、既に医学部倫理委員会で患者への治療薬投与が認められたという。 ケネディ病は、脳や脊髄の運動神経細胞の障害によって、顔や舌の筋肉、さらに手足の筋肉が委縮、脱力していく病気。
男性ホルモンのアンドロゲンをキャッチする受容体の遺伝子に異常な三塩基の繰り返しがあることは分かっていたが、詳しい原因は不明で、治療法もなかった。
http://www.47news.jp/CN/200208/CN2002082801000296.html
出典 47NEWS 2002.8.28
版権 共同通信社
(ケネディ元大統領とは関係ないようです)
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