骨粗しょう症で圧迫骨折
老化や運動不足で骨がすかすかになり、骨折しやすくなる骨粗しょう症。最も恐れられるのは、大腿骨骨折によって寝たきりを招くことだが、背骨の椎骨が衝撃などで扁平につぶれてしまう圧迫骨折が、健康に及ぼす影響も軽視できない。
東京都リハビリテーション病院(東京・墨田区)院長の林泰史(やすふみ)先生は「圧迫骨折は、少しずつ進めば痛みも少ない。しかし、背中が曲がると肺が窮屈になって換気量が減り、胃も圧迫され逆流性食道炎を引き起こしやすい。外出が減って引きこもる人も多い。死亡率を上げる要因になる」と話す。
女性が男性の3倍と多いが、50代の男性でも極端な運動不足などで骨粗しょう症による圧迫骨折を起こすこともある。
東京都の会社員男性Bさん(57)は2011年5月、自宅で足をすべらせて尻餅をつき、腰に激痛が走った。
何とか一人で歩けたため、タクシーで病院へ直行。エックス線検査で腰椎の圧迫骨折がわかった。
何とか一人で歩けたため、タクシーで病院へ直行。エックス線検査で腰椎の圧迫骨折がわかった。
圧迫骨折は、安静にして骨がくっつくのを待つしかない。
Bさんは東京都リハビリテーション病院で骨密度を調べたところ、若年成人(20~44歳)平均の70%である骨粗しょう症の診断基準を、少し超える程度だった。
圧迫骨折などがある場合は80%以下でも骨粗しょう症とみなされる。
Bさんは東京都リハビリテーション病院で骨密度を調べたところ、若年成人(20~44歳)平均の70%である骨粗しょう症の診断基準を、少し超える程度だった。
圧迫骨折などがある場合は80%以下でも骨粗しょう症とみなされる。
実はBさんは40代前半に、血液がんの一種である悪性リンパ腫がみつかり、1年間の闘病生活を送った。
病気は治ったが、体重が激減するなど体力が落ち、以来、好きだったゴルフやスキーはやらなくなり、タクシー通勤するようになった。仕事はデスクワークのため、全く運動しなくなった。
病気は治ったが、体重が激減するなど体力が落ち、以来、好きだったゴルフやスキーはやらなくなり、タクシー通勤するようになった。仕事はデスクワークのため、全く運動しなくなった。
がんの放射線治療で骨密度が低下することもあるが、Bさんの場合、目立った影響は確認されず、林さんは運動不足が原因とみている。
林さんはBさんに、骨密度を上げる飲み薬「ビスフォスフォネート」や、筋力増強による転倒予防にビタミンDなどを処方。
カルシウムが多い食品を積極的にとることや、適切な運動をすることを指導した。
カルシウムが多い食品を積極的にとることや、適切な運動をすることを指導した。
<私的コメント>
ビタミンDによる骨量増加効果はビスフォスフォネートに比べると比較的弱いものです。
「筋力増強効果」を目的とした場合、効果判定もなかなか難しいですね。
ビタミンDによる骨量増加効果はビスフォスフォネートに比べると比較的弱いものです。
「筋力増強効果」を目的とした場合、効果判定もなかなか難しいですね。
Bさんは転倒骨折から1か月後、電車で出勤。
週末は散歩を欠かさない。
週末は散歩を欠かさない。
骨粗しょう症には最近、新しい薬も登場し、治療の選択肢が広がってきた。
林さんは「老化による骨密度の低下は避けられず、若いうちに運動や食事で骨密度を上げておくことが大事。年をとったら骨粗しょう症の3大兆候である腰痛、背中の曲がり、身長低下などに注意して、早めに治療を受けてほしい」と話している。
<自遊時間>
原因はマイコプラズマか=天皇陛下の気管支肺炎
宮内庁の金沢一郎皇室医務主管は18日夜、東大病院に入院された天皇陛下について、「気管支炎に軽度の肺炎を伴っている気管支肺炎」で、原因が細菌の一種であるマイコプラズマの可能性が高いと発表した。抗生物質の投与で一時39度近くあった熱は16日から低下傾向にあり、平熱近くまで下がったが、せきはまだ残っており、投与を数日続けるという。
金沢医務主管によると、陛下は熱が再び上がった11日以降、一度レントゲンを撮った際には問題がなかったが、17日朝、レントゲン検査で左肺の上葉部のわずかな部分に炎症とみられる影があった。
皇太子ご夫妻の長女愛子さま(9)も今月初め、東大病院に入院し、マイコプラズマ肺炎の可能性が高いと診断されている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111118-00000158-jij-soci
原因はマイコプラズマか=天皇陛下の気管支肺炎
宮内庁の金沢一郎皇室医務主管は18日夜、東大病院に入院された天皇陛下について、「気管支炎に軽度の肺炎を伴っている気管支肺炎」で、原因が細菌の一種であるマイコプラズマの可能性が高いと発表した。抗生物質の投与で一時39度近くあった熱は16日から低下傾向にあり、平熱近くまで下がったが、せきはまだ残っており、投与を数日続けるという。
金沢医務主管によると、陛下は熱が再び上がった11日以降、一度レントゲンを撮った際には問題がなかったが、17日朝、レントゲン検査で左肺の上葉部のわずかな部分に炎症とみられる影があった。
皇太子ご夫妻の長女愛子さま(9)も今月初め、東大病院に入院し、マイコプラズマ肺炎の可能性が高いと診断されている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111118-00000158-jij-soci