脳卒中や心臓病、10年後の確率は?

脳卒中や心臓病、10年後の確率は? ウェブで簡単予測

10年後、脳卒中や心臓病などになる確率はどれぐらい?――。
そんな予測式を大阪府立健康科学センターが開発し、ウェブサイトに公開した。



自分の健康状態を入力すると簡単に計算でき、生活習慣をどう改めれば、どれぐらい効果があるのかも教えてくれる。

対象は40~75歳。性別、年齢、身長、体重、血圧、中性脂肪コレステロール値、喫煙や飲酒習慣の有無など計12項目を入力すると、1年後、5年後、10年後の発症確率と、平均と比べたリスクが表示される。

さらに、発症確率を下げるために、ダイエットや禁煙、禁酒、高血圧の改善など具体的にどんなことをすれば、どれだけ改善効果があるかも示される。

同センターが、1995~2000年に大阪府秋田県茨城県高知県の8886人に実施した健康診断のデータをもとにつくった。
北村明彦副所長は「メタボ検診のデータを入れれば簡単に計算できるので、予防に生かしてほしい」と話している。(桜井林太郎)

出典 朝日新聞 2012.1.7
版権 朝日新聞社

<番外編>
脳卒中心筋梗塞…食物繊維でリスク減 厚労省研究
野菜などに含まれる食物繊維を多く食べる女性ほど脳卒中狭心症心筋梗塞などの循環器病のリスクが低くなることが、厚生労働省研究班(主任研究者=津金昌一郎・国立がん研究センター予防研究部長)の調査でわかった。
男性でも、非喫煙者には同じ傾向がみられた。

研究班は岩手県などの45歳以上の男女約8万7千人を約10年間、追跡調査。
男女別に食物繊維の摂取量の少ない順に同人数ずつ5グループにわけ、脳卒中などの発生頻度を比較した。

女性では、1日の食物繊維摂取量の推計が平均8グラムと一番少ないグループに比べ、摂取量の一番多いグループ(同22グラム)は循環器病の発症リスクが35ポイント低かった。
海藻類に含まれるような水溶性の食物繊維より、ゴボウなどに含まれる水に溶けない食物繊維の方が、脳卒中のリスクを下げる効果が高いこともわかった。

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出典 朝日新聞 2011.8.4
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