アトピーに新療法

症状消えてもステロイド薬塗り続ける

アトピー性皮膚炎の治療で、ステロイド薬で皮膚をきれいにした後も、一定の間隔で薬を使う手法が注目されている。
これまでは、症状が再び出た時にだけ薬を使う手法が一般的だった。
新たな手法では症状の悪化を防げ、薬の総使用量も減らせると期待されている。

アトピー性皮膚炎は、湿疹が出た時に薬を使う治療法が一般的だった。
最近注目されているのは、症状が出ていない時も先手を打って薬を使う治療法だ。
これを「プロアクティブ療法」という。

■日本アレルギー学会は昨年11月、薬を一定の間隔で塗ることで「著しい悪化を防げる」とした。

■中程度以上のアトピー性皮膚炎ではまずステロイド薬を十分に使い、皮膚をつるつるにする。
その後、保湿剤を塗りながら、ステロイド薬やタクロリムス軟膏(2歳以上)を使い、少しずつ間隔をあける。
湿疹が再び出れば、その部分は早めに薬を使う。

■重いアトピー性皮膚炎の場合、皮膚がつるつるになったように見えても内部では炎症が残っている。薬を一定の間隔で使うことで、症状が出ない寛解状態うぃ長く保つことが期待できる。

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出典 朝日新聞・朝刊 2013.7.2
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