かかりつけ医をもとう

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カシニョール 子どもの遊び
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新聞に「最高の医療・総特集」という見出しの月刊誌の
広告が目に入り早速買って読んでみました。
その中で、今日は鎌田實氏の書いたものを紹介させて
いただきます。

まず鎌田氏があげる「良医」の条件は
1.話をよく聞いてくれる
2.わかりやすい言葉でわかりやすく説明してくれる
3.薬や検査よりも、生活指導を重視する
4.必要な時は専門医を紹介してくれる
5.患者の家族の気持ちまで考えてくれる
6.患者が住む地域の医療や福祉をよく知っている
7.医療の限界を知っている
8.患者の痛みやつらさ、悲しみを理解し、共感して
くれる
9.他の医師の意見を聞きたいという患者の希望に応
じてくれる
10.ショックを与えずに真実を患者に伝えられるです

これを私なりに解釈してみます。
1~10までのことは当たり前のことです。
すべてが実践できなくともまっとうな医者ならすべて
を満たす努力をするはずですから。
この中で欠落していてなおかつ一番大切なものは
「みたてがいい」ことだと思います。
医者の資質として、常に問題意識を持ち診断や治療が正しい
かあるいは正しかったかと考える医師であること。
そして患者さんから学ぶ謙虚な姿勢(患者さんは先生である)
を持ち、その経験を次の診療に生かす。
絶えず医学の勉強をする姿勢。
こういうことは意外と患者さんには評価されません。
ニセ医者が評判良かったりするのもよくあることです。

しかし世の中はそううまくは行きません。
日々の勉強をきちんとしている先生にかぎって患者さんに
尊大な態度で臨む場合がしばしばあるのです。
これは困ったことですが、それでも私なら愛嬌のいい(?)
先生より腕のいい先生にかかりたいと思うわけです。
もちろん両方兼ね備えた先生が一番いいですけど。

鎌田氏はどうやら名医と良医を分けて考えている節
があります。
「名医より良医」とはよくいう言葉ですが「名医で良医」
を目指すべきと思う訳です。
これは名医は腕のいい医者(ハード)、良医を感じの
いい医者(ソフト)と単純に分けて考えた場合の話です。

医者と患者の関係については以前、別のブログに書かせて
いただきました。
http://wellfrog.exblog.jp/6842352/


以下も本文からです。

「この条件のすべてを満たす医師はなかなかいない
でしょう。
幾つかかでも当てはまる医師と出会ったら、時間を
かけて信頼関係を築いてください。
結局、普段つきあう医者は、いろいろな病気のことを
幅広く知っていて、気軽に相談にのってくれる人が
一番です。
そして長く付きあえる医者というのは、話をよく
聞いてくれる医者なんです。
 略
定期的に診察をしてもらっていれば、なにか大きな
病気にかかったとき、早期に発見できる可能性が
高くなります。
医者は病気だけ治せばいいってものじゃない、
患者さんのパートナーとなることも求められています。
がんや心筋梗塞の治療中でも、かかりつけ医が相談に
のってくれると、安心するでしょう。
それが患者さんを大切にする温かな医療の基本です。」

以上   文芸春秋2007年10月号
「特集 最高の医療 鎌田實」    より。



『鎌田の医療は先端医療を行わずに、やさしいだけ』
などの誤解がある。
しかし、医療の根幹は救急医療と高度医療である。
いかにして入院期間をみじかくし、痛くなく、
救命率をあげ、早く社会復帰をしてもらうか考え、
必要な最先端の技術は出来るだけ早く取り入れるよう
にしている。
しかし、それに加えて在宅医療に力を入れて来た。
人が病み、亡くなっていくのは悲しいことなのに、
在宅医療では不思議な力が働いて、みんなが協力
して少しでも悲しみを払拭できる。

長野のエース 鎌田 實さん
http://www.pref.nagano.jp/kikaku/kikaku/ace/kamata/kamata.htm


<番外編>
昨夜の「最終警告!たけしの本当は怖い家庭の医学」。
http://www.asahi.co.jp/hospital/
普段この手の番組は見ないのですが、家族が見ていたので少し
見ていました。
「名医登場!」の掛け声とともに出て来る先生の神経もどうか
と思うのですが、それはさておいて。
「先生、尿管結石を防ぐのにはカルシウムは出来るだけ
とらないようにした方がいいんでしょうか?」
「そうです」
  ???
間違っていますよ!名医の先生。ブッブー。


<自遊時間>
昨夜、セリーグは巨人が劇的優勝を果たしました。
巨人ファンの皆さん、おめでとうございます。
さて夜のニュースでの恒例のビールかけ。
私の聞き間違えでなければいいのですが、ビール3000本
シャンパン300本。
本当でしょうか?
300本と30本?
そのことが一番気になっています。

医療専門のブログは別にあります。
井蛙内科開業医/診療録http://wellfrog.exblog.jp/
葦の髄から循環器の世界をのぞくhttp://blog.m3.com/reed/200708