脳卒中死亡率を下げるには

高度治療が可能な施設 脳卒中死亡率26%低く 施設の連携が重要に 厚労省研究班

24時間体制で脳卒中の高度な治療ができる医療施設は、通常の医療施設に比べて脳卒中の死亡率が26%低下することが、厚生労働省研究班の調査で分かった。
同研究班によると、国内で年間約27万人が脳卒中を発症、約12万人が死亡している。
全国規模で治療実績を調査したのは初めてという。

脳卒中の治療は時間との闘い。
死亡を減らすには特定の医療施設に医師や診断機器を集めたり、施設間の連携を進めたりすることが重要だ。
具体的には、血管内治療医などの専門医が常時対応できるかや高度な診断機器があるかということになる。

今回の調査の結果、高度な診断機器や24時間の治療体制など点数が最も高いグループは、最も低いグループに比べて死亡率が26%低いことが判明した。
後遺症の割合も低かった。

出典;
日経新聞 2014.7.1

私的コメント
発症から治療開始までの時間を短縮することが救命率の向上や後遺症の軽減につながるります。
これは急性心筋梗塞と同様です。
急性心筋梗塞より脳卒中の方が後遺症の影響がより大きいともいえます。
脳卒中は救命だけでなく後遺症をいかに少なくするかという点が重要です。
救命に成功しても重い後遺症が残るのは本人も家族も幸福とは言えません。