夏のむくみ対策

むくみ対策 体を動かし、塩分取りすぎ避ける

むくみとは、皮下の細胞と細胞の間に水分が余分にたまった状態のこと。
心臓病や腎臓病、アレルギーなどの病気によるむくみと、健康な人でも起こる生理的なむくみがある。

夕方になると靴下の跡がついたり、靴がきつくなったりする程度ならば自然なむくみ。
特に女性は、ホルモンバランスの変化によりむくみやすい。
一方で、体重が朝夕で著しく増加したり、継続的に増加したりする場合は病気が隠れている可能性がある。
 
健康な人のむくみを解消するには、体を動かし、塩分を取りすぎないこと。
足の血流を良くし、食べ物は練り物、漬物、みそ汁、梅干しなどに注意。
塩分の多いものを食べがちなお酒の席にも気をつけたい。
 
また、カリウムは体内から塩分を排出し、水分を調節する利尿作用があるため、むくみ解消に役立つ。
ただ、心臓病や腎臓病の人、普段から高血圧の薬を服用している人は体内にカリウムをため込みやすく、医師に相談が必要だ。
 
カリウムが豊富な食材をおいしく摂取する方法としては野菜がある。
特に、夏野菜はカリウムの宝庫。
トマト、スイカ、モロヘイヤ、オクラ、なすなど、夏が旬の野菜にカリウムが豊富に含まれる。
カリウムは水溶性で熱に弱いが、夏野菜は生で食べられるものが多い。
 
おすすめレシピは、山形の郷土料理「だし」をアレンジしたもの。
きゅうり、なす、トマト、オクラ、ミョウガ、しそを5ミリ角に切り、白だしやめんつゆ、しょうゆなど好みの調味料であえる。
ごま油やすりごまを入れ、冷ややっこやご飯にかけると、さっぱりおいしく食べられる。
カボチャやトウモロコシもカリウムが豊富。
ただ糖質も多いので食べ過ぎには注意が必要だ。

参考
朝日新聞・朝刊 2016.6.25