正しく歯を磨く

正しく歯を磨く 前歯や奥歯 小分けして丁寧に

毎日必ずしている習慣の一つに歯磨きがあるが、正しいやり方を習う機会はなかなかない。

歯ブラシの持ち方は、お箸のように持っても、鉛筆のように握ってもかまわないが、歯の表面に垂直に当てて小刻みに横に磨くと、歯垢をきれいに落としやすい。
利き腕の方から外側、内側、奥歯の順に磨くことを奨励している。
 
この時に注意すべきなのは、四つ並ぶ切歯は、一気に磨くのではなく、右側と左側の二つずつを磨くようにすること。
一気に横に磨こうとすると、どうしても、左右の端の歯に磨き残しが生じてしまう恐れがある。

奥歯も小臼歯と
大臼歯を分けて磨くのがこつだ。

また、幼い子どもは、親があと磨きをしてあげることが不可欠。
大きく口を開けさせると苦痛になるので、子供用歯ブラシとは別にネックの細い歯ブラシを使い、磨き残したかもしれない部分を丁寧に磨いてあげることが重要だ。
  
1~2歳は切歯の歯の間、3歳ぐらいになると奥歯のみぞ、4~5歳ぐらいでは奥歯の歯の間など、歯垢のたまりやすい場所を重点的に磨くとよい。
  
歯磨き剤も変わりつつある。
虫歯予防の効果があるフッ素の濃度の上限はこれまで1000ppmだったが、厚生労働省は今年3月、欧米並みの1500ppmに引き上げた。
すでに高い濃度の商品が登場している。
  
ある歯磨剤メーカーの調査では、国内市場でフッ素入りの歯磨き剤は1990年代は5割だったが、2000年代には8割を超え、16年では91%を占めるという。
ただ、1000ppm以上の高い濃度のものは、厚労省は6歳未満の子どもには使用を控えるように通知している。
フッ素の予防効果は高い。
「成人、老年期のむし歯、特に歯の根元にできるむし歯予防に欠かせない」と専門家は話している。

 
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参考・引用
朝日新聞・朝刊 2017.7.29