気になる口臭、「舌みがき」

気になる口臭、「舌みがき」 段階的検査で原因探す

口臭は起床直後が最も強い。
寝ている間は唾液の分泌が減って、口の中の細菌が増えるからだ。

口臭を調べる検査では、口臭の主な原因になる3種類の物質の値がわかるという。
まずは小さな注射器を口にくわえて自分の息を扱い取ってもらう。その息を測定器に注入して測定する。

口臭にはいくつかのタイプがある。
生理的な口臭は起床時や空腹時、加齢のほか、ホルモンの変化によって起こる。
ニンニクやアルコールなどの食品による口臭は、時間とともに減る。
病的な口臭は、歯周病など歯や口の中の病気が原因の場合と、糖尿病、腎臓や肝臓の病気など全身の病気による場合がある。

実際には口臭がないのに本人は口臭があると感じる場合は、心因性とされる。
 
実際には、口臭を気にして来院する患者は40代以上が特に多い。
家族に言われた人がほとんどだ。
 
口臭を防ぐケアとしては、歯垢をとることが重要性だ。
特殊な器具で歯を清掃するPMTCは自費診療だが、保険診療での清掃よりも口臭を抑えることが調査で明らかになった。
3、4ヵ月に1回はPMTCを受け、ふだんは自宅でデンタルフロスを使って歯垢をとりたい。     

主な臭いのタイプ
 硫化水素       卵が腐ったような臭い
 メチルメルカプタン  野菜が腐ったような臭い
 ジメチルサルファイド 生ごみのような臭い 

参考・引用一部改変
朝日新聞・朝刊 2015.10.17