110歳まで生きられる! 脳と心で楽しむ食生活 その6

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ミロ  Hommage to Joan Pratts
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きょうは昨日の続きです。

昨日の内容
110歳まで生きられる! 脳と心で楽しむ食生活 その5
http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy/archive/2007/10/26


ブドウは世界共通の長寿食

つづいて忘れてはいけないのは、ウイグル族がブドウをよく食べることです。
実はブドウは世界共通の長寿食です。
グルジアでも、乾燥させたブドウをよく食べていました。
そのほか、ギリシア、イタリア、フランス、スペイン、ポトガルなども
ブドウを食べます。
地中海に始まって、グルジアのあるコーカサス地方、そしてシルクロード
という地帯は、ブドウを食べることで長寿を保っているといって過言では
ありません。
また南米で、ヨーロッパの人が移住した地域も同じ「ブドウ仲間」です。
どうして、長寿地域にはブドウを食べるところが多いのでしょうか。
参考になるのが、フランスのオルレアン地方のデータです。
女性のコレステロールの値を調べたところ平均220mg/dlと、高脂血症
診断されるほど高い数値でした。
コレステロールの値の高い人は心筋梗塞になりやすいというのが一般的
な見方です。
フランスはスコットランドよりもコレステロールは高いのですが、
スコットランドより長生きです。
この二国の違いはどこにあるのか?
それは赤ワインがよいからといわれています。
オルレアン地方は、家庭で食事をするとき、子どもも普通に赤ワインを
飲むようなところです。
一方、スコットランドではワインを飲む習慣がありません。
実は、秘密はブドウに含まれるポリフェノールにあります。
ポリフェノールは抗酸化力が強く、悪玉コレステロールが酸化され血管壁に
たまるのを防ぐ作用があります。
そしてポリフェノールはブドウの種や皮に多く含まれます。
ですから、赤ワインを飲むだけでなく、野菜や果物からもポリフェノール
とるフランスの人々は、コレステロール値が高くても長寿でいられるのです。



ポリフェノールにはレスベラトロールという女性ホルモンの一種が含まれて
います。
最新の研究で、レスベラトロールを動物に与えるとカロリー制限をしたとき
と同じような延命効果のあることがわかってきました。



ナッツ類は皮ごと、ザクロは種ごと

ホータンは、トルファンほどブドウはとれないのですが、その代わりに
ナッツ類をよく食べていました。
一日中のんびりと座って、アーモンドを割って食べています。
注目すべきは、アーモンドにある茶色い渋い皮です。
ホータンの人はみな、あの渋い皮を食べているのですが、この渋みが、
まさにポリフェノールの味なのです。
しかも、カリウムマグネシウムも豊富に含まれています。



そしてもう一つ、ウイグル族の食生活で感心したのはザクロです。



トルファンではザクロを石臼で挽き、そこから真っ赤なお酢をつくって利用
しているのを目にしました。
もちろん、ザクロにもポリフェノールはあります。
ここで注目したいのは、種まで石臼で挽いていることです。



いずれにしろ、ウイグル族の人たちは自然の恵みを最大限に利用し、とくに
抗酸化力ということに関してはさまざまな工夫を凝らしていました。


<コメント>
ポリフェノールの話はワインの愛飲家にはうれしい話です。
きらいな人も頑張って(?)飲んで下さい。
好きな方も2~3杯が適量ということです。くれぐれも大きなワイングラス
を用意しないように。

他にこんなブログもあります。
井蛙内科開業医/診療録 
http://wellfrog.exblog.jp/
葦の髄から循環器の世界をのぞく
http://blog.m3.com/reed/