佳人薄命?

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美人は長生きしない。
「憎まれっ子世に憚(はばか)る」の対極ともいえる
ことわざです。
これは真実かどうか。
そんなことの書いてある記事をみつけました。

週刊文春2007.10.11に掲載の竹内久美子氏の
「ズバリ、答えましょう」という記事から紹介させていた
だきます。



昔から「美人薄命」とか「佳人薄命」と言われています。
古くは中国の蘇軾の詩に「古くより佳人薄命多し」とあ
って、美人には不仕合わせ者が多い、とされていま
す。



実を言うと、動物行動学、進化心理学の分野では、
顔と健康、そして何と、顔と寿命についての研究が
既になされています。
まず、顔の良さと健康(1999年)。

中略

男34人、女66人の学生に対し、4週間にわたり、毎日
健康チェックをしてもらう。
全部で7項目で、頭痛はしないか、鼻水、鼻づまりはな
いか、吐き気や胃の異常はないか、筋肉痛や痙攣、喉の痛み
やせき、腰痛、不安感はないか。
さらに、1分間、自転車こぎをするか、あるいは同じく1分
間、60センチメートルくらいの段差のある踏台を上がった
り下がったりして心拍数を高め、それがどのくらいの時間
で元に戻るかを調べる(心臓の働きについて)。
一方では各人の顔写真が撮られ、顔のよさについて9段階
の評価がなされています。

すると、男と女で少し傾向が違い、男では鼻水・鼻づまり、
喉の痛み・せき、心臓の働きと顔のよさとの間に、女では
頭痛と顔のよさとの間に相関があった。

もちろん顔がよいとそれらのの症状が少なく、心臓の働
きがいいという傾向があるのです。
この研究が示すのは、顔のよさから現在の健康状態が
かなり予想されるということ。
ただ、現在の健康状態(この場合なら若い頃)と、将来長生
きするかどうかは別の問題かもしれず、顔がいいと長生きし
やすいかどうかはわかりません。

そこで、この研究。
顔のよさと寿命について(2003年)。
彼らが対象としたのは、1920年代にカナダのある地方の
ハイスクールに在学しており、調査をおこなった時点で死亡
が確認されている50人(男25人、女25人)。
戦争によって死亡したと思われる人などは除いていて、寿命
は45歳から95歳にまで及んでいます。

顔写真はハイスクールの年間に載っている物を利用する。
これに男10人、女10人の学生が、5段階評価を下します。
するとやはり、顔と寿命との間には、相関が出た。
顔がよいと寿命が長い傾向があるのです。
美男美女は、日頃健康なうえに長生きときている。

中略

顔と寿命の研究の方では興味深いことに、男による顔の評価
の方が、寿命との関係において、女による評価よりも、的確に
下されている。

男の方が見る目があるのです。
男は、男の顔も女の顔も評価しますが、ここで問題なのはおそ
らく女の顔。
男は、女が長生きしそうかどうかを、その容貌からより正確に
予想しているらしいのです。
女より男の方が、相手の顔にやたら拘(こだわ)るけれど、そ
れはこういうことだったのか。

むろん男は、そんなことはつゆ知らない。
ただ美人をみてうっとりするだけなのです。


なんだか本当に科学的な話なのかどうか?
あんまり皆さんのお役には立たない内容になってしました。


皆さんは佳人薄命で誰を思い出しますか。
多分、夏目雅子(享年27歳)ですよね。
あるいは本田美奈子ですか?




逆にある年齢以上の方にとっての銀幕の大女優の原節子
きっとまだ存命中と思われます。

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