パーキンソン病 ・症状

初期の症状は、
1)ふるえる
2)筋肉がこわばる
3)動きがにぶくなる
4)まっすぐ立ちにくい
などの症状があります。
最初は片側に手か足に出てだんだん反対側にも広がっていきます。
両方の手に同時に症状が出るわけではありません。
中等症になると、姿勢が前屈みとなり、歩行は小刻みとなります。
また便秘や下痢などの消化器症状・立つと血圧が下がってしまう、精神的に落ち込みやすくなるなどの症状がでます。
パーキンソン病の診断には、似た症状を出す他の病気ではないことを確認する必要があります。
他の病気としては脳梗塞水頭症、脳腫瘍などがあります。
鑑別のためには、脳の検査のCT・MRIを受けます。

出典(一部改変)
パーキンソン病の症状

http://www.shouwa.or.jp/examination/special_outpatient/parkinson_outpatient




振戦(しんせん):
手、足、頭、上下肢、体全体などにおこるふるえのことです。
左右どちらかに強いのが普通です。
ふるえをおこす病気はいろいろありますが、パ-キンソン病のふるえは、動作をしていない時(安静時)に強くふるえ、動作をする時には消失したり、軽くなったりするのが特徴です

1秒間に4〜5回くらいのふるえで、手指におこるふるえで典型的な症状は丸薬を指で丸める仕草に似ています。


筋固縮(きんこしゅく):
これは患者さん自身が気付く症状ではありません。
例えば、お医者さんが患者さんの前腕を肘のところで伸ばしたり、曲げたりした時に、お医者さんが自分の腕に感じる症状で、パーキンソン病の患者さんでは、お医者さんに屈伸時に抵抗を感じます。この抵抗を固縮といいます。
筋固縮とは筋肉の緊張が高まっている状態のひとつです。
固縮はパーキンソン病以外の病気でもありますが、パーキンソン病の固縮で典型的な場合は、ギコギコとちょうど歯車のように感じます。
そのためこのような固縮を歯車様固縮と呼んでいます。
パーキンソン病を他の病気とくにパーキンソン症候群といはれる種々の病気と区別する時に重要な症状せす。


動作緩慢(どうさかんまん):
動作が遅くなる、のろくなるという症状です。
パーキンソン病ではすべての動作にあてはまり、歩行がおそくなり、歩幅が小さくなります(小刻み歩行)。着脱衣、寝返り、食事動作など日常生活すべてに支障をきたします。


姿勢異常
体幹や頚部が前屈姿勢となり、肘や膝が屈曲した姿勢になり、手や指の変形が見られることもあります。


突進現象(とっしんげんしょう):
前方でも後方にでもちょっと押されただけで、踏みとどまることができずに、押された方向にとんとんと突進していく現象をいいます。ひどい場合には倒れてしまいます。


歩行障害
歩行が遅く、足をひきずり、歩幅がせまく(小刻み歩行)、自然な上肢の振りがみられない。
また、最初の一歩がなかなか踏み出せない(すくみ足)、歩きだすと早足となってしまい止まることができない(加速歩行)といった歩行障害が認められます。
狭い場所や方向転換時に特に症状が強くでやすい。
 
しかし、平地ではちょうど歩幅にあった横線などが床にあると、それを上手にまたぎながら歩行ができる、また、階段なども比較的上手に歩行できるといった特徴があります。


姿勢反応障害(しせいはんのうしょうがい):
人間の体は倒れそうになると姿勢を反射的に直して倒れないようにする反応が備わっています。
しかし、パーキンソン病の患者さんでは、立っている時、歩いている時、椅子から立ち上がろうとする時などに、この反応が障害されているために、立ち直りができずに倒れてしまい
ます。
こうした症状のことを言います。
倒れはじめると、止めることができず、また動作緩慢もあり腕などで保護することができないため、おおけがをすることが多いようです。


忘れてはならない症状
自律神経症状    便秘、起立性低血圧、発汗、脂顔など
精神症状      抑うつ、消極的など

自律神経障害(じりつしんけいしょうがい):
副交感神経の緊張と交感神経の部分的な緊張からいろいろな自律神経症状が出現します。
便秘が最も多い症状ですが、発汗過多、流涎(よだれ)、あぶら顔、起立性低血圧(立ちあがる時は通常血管が収縮して血圧がさがらないように自律神経が働きますが、自律神経に障害があると血圧が下がってしまい、ひどい時には失神します)、排尿障害、陰萎などの症状があります。

精神症状:
抑うつ的で、なににでも億劫がり依頼心が強くなる場合が多いようです。時には抑うつ症状が病気の初期から強く、他の症状を自覚できないため、精神科を最初に訪れることもあります

不眠の訴えも多い症状です。

この他に、まばたきが少なく、表情がなくなり仮面をかぶった顔つき(仮面様顔貌)、単調で小声(構音障害)、食事の咀嚼や飲み込みが遅く下手になる(咀嚼、嚥下障害)、字に力が
なく小さく、書くにしたがって益々小さくなる(小字症)などの症状が認められます。

出典(一部改変)
パーキンソン病
http://park16.wakwak.com/~sunohara/parkin/parkin.html






パーキンソン病

http://neurosurgery.med.u-tokai.ac.jp/edemiru/par/shou.html
東海大学病院脳神経外科のサイトです。関連疾患がうまくまとめられています。)






パーキンソン病

http://www.med.fukuoka-u.ac.jp/in_healt/parkinson's%20clinic.htm
福岡大学病院 神経内科 パーキンソン病外来のサイトです)




パーキンソン病とは?

http://www.comtan.jp/parkinson/passage.html