不活化ポリオワクチン、来年度にも導入へ- 厚労省

厚生労働省は5月26日に開かれた厚生科学審議会感染症分科会の予防接種部会(部会長=加藤達夫・国立成育医療研究センター総長)で、早ければ来年度にも不活化ポリオワクチン(IPV)を国内で導入できるとの見通しを示した。

同省によると、国内ワクチンメーカー4社がIPVとDPTワクチン(ジフテリア、百日ぜき、破傷風混合ワクチン)を混合したワクチン(DPT−IPV)を開発中で、年内にも承認申請をする見込み。早ければ来年度にも国内で導入できるという。

ただ同省は、DPTワクチンを既に接種している人がDPT−IPVを接種すると、DPTワクチンの過剰接種となることを問題視。
IPV単独のワクチンを国内で開発すべきだと提案し、了承された。同省の担当者は、「今後、IPV単独のワクチン開発に協力していただける企業を探していく」としている。

国内では現在、生ポリオワクチン(OPV)での予防接種が進められているが、生きたウイルスを使っているため、接種後にまひなどの症状が出るケースがある。このため同部会で、OPVからIPVへの切り替えの必要性を検討している。

出典 医療介護 CB news 2011.5.26
版権 キャリアブレイン
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/34353.html

<私的コメント>
これからワクチン接種もいろいろ変わって来ます。
新型インフルエンザワクチンをはじめとして日脳ワクチン、Hibワクチン(アクトヒブ)、子宮頚がんワクチン(プレベナー、サーバリックス)などで医療現場は大いに混乱しました。
今後の混乱が心配です。