ワクチン優先接種3段階 まず医療従事者400万人

まず医療従事者400万人 ワクチン優先接種3段階

新型コロナウイルスワクチンの優先接種が、医療従事者や65歳以上の高齢者など3段階で行われることが、25日の厚労省の部会で固まった。

 

最優先は医療従事者約400万人。

呼吸器系や糖尿病など14種類の基礎疾患を抱える約820万人も対象となる。

来年2月下旬以降に順次接種が始まる見通し。

一般の人が接種を受けられるのは4月以降になるとみられる。

 

一般の人より先に接種対象とするのは約5000万人に上る。

内訳は医療従事者約400万人、65歳以上の高齢者約3600万人、基礎疾患を抱える約820万人、高齢者施設の職員ら200万人。

 

米製薬大手ファイザーは18日、開発した新型コロナのワクチンの製造販売承認を厚労省に申請した。

同社は1億2000万回分(6000万人分)を供給することで日本政府と合意しており、順調に審査が進めば国内で初めての新型コロナワクチンとなる可能性が高い。

同省は来年2月にも承認判断する。

 

接種順序で最も優先されるのは新型コロナ治療に直接関わる医療従事者で、感染者と接触する可能性がある保健所の職員や救急隊員らも含む。

国は自治体に対し、早ければ2月下旬以降に接種が開始できるような体制を整えるよう求めている。

 

2番目は65歳以上の高齢者で、優先接種対象の約7割を占める。

接種開始は3月下旬以降の見通しで、接種に必要なクーポンを3月中旬に対象者に郵送することを想定している。

 

基礎疾患がある人は3番目となる。

対象は20~64歳とし、慢性の心臓病や腎臓病、呼吸器の病気、糖尿病、睡眠時無呼吸症候群などで治療中の人のほか、染色体異常や重症の心身障害者も含まれる。

肥満度をはかるBMIが30(目安は身長170cmで体重約87Kg、身長長王160cmで体重約77Kg)以上の人も対象だ。

 

参考・引用一部改変

日経新聞・朝刊 2020.12.26