コロナワクチン接種いつどこで ① 1/3

コロナワクチン接種いつどこで  ① 1/3

医療従事者から、無料で  スケジュールは?

米製薬大手ファイザーが製造する新型コロナウイルスのワクチンの接種が今月中旬にも始まる見通しになった。

医療従事者を皮切りに、高齢者や基礎疾患のある人を優先して順次接種する。

今後の接種スケジュールやどこで接種を受けられるのか、ワクチンの副作用など注意点はどうなっているんだろうか。

 

様々な治療薬の開発が続いているが、新型コロナウイルスの感染者を劇的に改善するような「特効薬」は現時点では存在しない。

ワクチンの接種が不可欠だ。ワクチンはウイルスの一部から作られ、感染する前に接種すれば体を守る抗体などができる。

抗体があれば感染しても発症しにくくなる。

人口の大半が接種して免疫を獲得すればウイルスの流行が収まる「集団免疫」が実現できる。

ロックダウンのような大規模な経済活動の制限をしなくてすむと期待される。

政府は昨年12月に公布した改正予防接種法に基づき、「臨時接種」という位置づけで新型コロナのワクチン接種を進める。

費用は全額公費で自己負担は生じず、無料で受けられる。

ファイザー製のワクチンについて、2月中旬にも承認した上で2月中に医療従事者1万~2万人を対象に、先行接種を始める計画だ。

ここで安全性を改めて確認した上で、3月から医療従事者370万人、4月以降に65歳以上の高齢者3600万人に優先接種を行う。

1人2回ずつの接種で3カ月以内に終えることを目標にしている。

一般への接種は6月以降と見込まれるが、世界中でワクチン確保競争が激化しており、ワクチンの供給量など不透明な部分も多い。

スケジュールが大きく変更される可能性もある。

医療従事者や高齢者らの接種が終わった後、基礎疾患(持病)がある人が優先接種の対象になる。

新型コロナに感染した場合、重症化しやすい病気を中心に国がリストを公表している。基礎疾患の有無を証明する書類は不要で、接種会場で医師に説明するだけでよい。

 

参考・引用一部改変

日経新聞・朝刊 2021.2.10