コロナワクチン3回目接種、医療従事者・高齢者・基礎疾患ある人から
厚生労働省は「ブースター接種」と呼ばれる新型コロナウイルスワクチンの3回目接種の対象者について、まずは感染・重症化リスクが高い医療従事者と高齢者、基礎疾患がある人から始める方向で調整に入った。
11月半ばにも開く専門家による分科会で決める見通し。
さらに対象を広げるかどうかについても議論する予定だ。
対象の拡大議論へ
分科会は9月の会合で、時間の経過とともにワクチンの感染予防効果は下がるが、体内でつくられてウイルス感染を防ぐ中和抗体の数値が追加接種によって増加するという報告があることなどから、3回目接種の必要性を確認している。
2回目接種からおおむね8カ月以上あけることとし、対象者は今後検討するとしていた。
今年2月に先行接種が始まった医療従事者については、12月に3回目の接種を始めることを想定し、各自治体が予診票の作成や発送準備を進めている。
高齢者に加えて、糖尿病や高血圧、心血管疾患、肥満など基礎疾患のある人は、医療従事者に続いて早ければ1月に接種が始まる見通しだ。
使用するワクチンについては、2回目までと同じワクチンとする原則を維持しつつ、別の種類のワクチンを打つことについても議論する。
対象の拡大については、外国の状況を見ながら議論を続ける。
イスラエルは当初、60歳以上としていたが、いまは12歳以上に対象を広げている。
米国や英国は高年齢層などに限定して始めているが、今後、拡大する可能性はある。
日本でも幅広い年齢層を3回目接種の対象とした場合でも、十分なワクチンは確保できる予定になっている。
米ファイザー社は3回目の追加接種について、16歳以上を対象にした臨床試験で発症を防ぐ効果は95.6%だったと発表している。
コメント;
気になるのは、臨床試験は(当然かもしれませんが)当事者たるファイザー社が行っていること、そしてメリットがデメリットを上回るということなのでしょうが、デメリットである心筋炎などの重篤な副反応については触れられていません。
そもそも「メリットがデメリットを上回る」という結論は統計学的にも証明することは難しいことであり、第三者によるバイアスのかかっていない検証が必要です。
数値の改ざんさえなければ、開示されたデータを解析することは然程費用も時間もかからないはずです。
用量設定もどのようになっているのでしょうか。
年齢と体重は比例するわけではないのですから、どちらで接種量を決めるのかの検証はされているのでしょうか。
人種差も考慮する必要があるかも知れません。
はたして人種差かどうかはわかりませんが、日本では新型コロナワクチンの副反応が多いことが陰で囁かれています。
接種量が諸外国と同一でよいのか、ということすら議論されていないのが現状です。
参考・引用一部改変
朝日新聞・朝刊 2021.10.28