メタボと予備軍26.7%

メタボと予備軍26.7% 09年度微減、検診実施は4割
2009年度に特定健診(メタボ健診)を受け、「メタボ」と診断された人は約310万人だったことが25日、厚生労働省のまとめ(確定値)で分かった。
「予備軍」は約266万人。メタボと予備軍を合わせた割合は受診者の26.7%で、制度が始まった前年度より0.1ポイント低下した。
健診の実施率は2.4ポイント上昇したが41.3%で、目標の7割に達していない。

特定健診は内臓脂肪(メタボリック)症候群を改善して生活習慣病を予防するのが目的。
各保険者に08年度から40〜74歳を対象に実施が義務づけられた。
09年度は対象者約5221万人のうち約2159万人が受けた。

受診者のうち、腹囲の基準(男性85センチ、女性90センチ)以上で血圧や血糖、コレステロールの2つ以上が基準を上回る「メタボ」と診断されたのは約309万8千人。腹囲に加えて1つ以上が基準を上回る「予備軍」の約265万8千人を合わせると約575万7千人だった。
受診者に占める割合は減ったが、人数は前年度の約541万8千人より増えた。

服薬中の人などを除き、特定保健指導の対象となった人は約408万6千人。
特定健診を受けた人の18.9%で、前年度の19.9%を下回った。
指導を最後まで受けた人の割合は前年度(7.7%)を上回ったが、12.3%と1割強にとどまった。

出典 日経新聞・朝刊 2011.11.27
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