アンチエイジングという言葉はもう使いません

女性誌 美容業界に一石
米国の某女性誌の編集長が14日、「アンチエイジング(老化防止)という言葉はもう使わない」と同誌のウェブサイトで宣言した。
同誌は美容特集などで知られる月刊誌。
年齢を重ねることを否定的にとらえる米国の風潮や美容業界のあり方に、一石を投じた。
同誌の編集長は「編集長からの手紙」と題した文章で、「アンチエイジングという言葉によって、『加齢とは戦わなくてはならないもの』というメッセージを強めている」と指摘。
ある年齢から下り坂になるという考え方に疑問を投げかけ、「美しさとは若者だけのものではない。『彼女は年のわりにはきれいに見える』ではなく、ただ『彼女はすてきだ』と言ってみてほしい」と呼びかけた。
 
最後は「一夜にして変わるわけではないが、まずは会話を変えることから始めてみよう」と結び、若く見せることに価値を置きがちなファッション業界や美容業界へ「再考」を促した。
 
アンチエイジング」という言葉は日本でも美容業界などで広く使われており、リー氏の宣言は日本にも影響を与えそうだ。

私的コメント
アンチエイジングでメシを食っていた雑誌の編集長が翻意した感じです。
もともとアンチエイジングという言葉には一定の胡散臭さを本能的に感じていました。
関西の某医科大学の前学長もこのアンチエイジングの医学界での旗振り役でしたが、ある事件で学長を解任されるという一件もありました。
ある人が「日本人にはアンチという言葉や考え方はそぐわない。ウイズという言葉や考え方が自然に寄り添った感じがしていい」と言っていました。
なるほど、その通りだなと思いました。
まさか、米国、しかも美容特集を組む女性誌の会社からこういった動きが出たことに驚きました。
出来れば先に日本から発信して欲しかったのにいささか残念です。