ワイン、何と一緒にどう飲むか?

少し前、といっても3年ほど前ですが、ある新聞の「食の健康学」というコーナーに「ワインのおつまみは?」という記事が出ていました。
「ワイン」も「おつまみ」も健康にいいのかどうかやや疑問です。
皆さんご存知のことと思いますが、フランス人とワインの関係を表現するのに「フレンチパラドックス」という言葉があります。
フランス人は心臓病で死亡する人が少ないのに、特に他国と比べて長生きする人が多いというわけではないというものです。
それは赤ワインに含まれるポリフェノールのメリットが、アルコールの大量摂取で肝硬変で死亡する人が多いという単純な理由です。

ポリフェノールについては赤ワインが強調されますが、グレープジュースでも同じはずです。
でもこちらは、肝硬変にならなくても糖尿病になってしまいそうですね。

きょうは、このブログのテーマである「健康」や「病気」とは少しかけ離れた内容になってしまいました。
しかし、ワインの飲み方やおつまみの食べ方によっては「健康」にも「病気」にもなる「諸刃の剣」であるという意味でご容赦下さい。



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出典 朝日新聞・夕刊 2007.10.29
版権 朝日新聞社


<フレンチパラドックス 関連サイト>
COLUMN フレンチパラドックスの謎
http://www.lochol.jp/News/news01_1.html

ポリフェノール
http://ja.wikipedia.org/wiki/ポリフェノール
■代表的なポリフェノール
フラボノイド
カテキン - ワイン、茶、リンゴ、ブルーベリーに多く含まれる。殺菌作用を始め、血中コレステロールを低下させたり、高血圧を予防したりといった効果がある。
アントシアニン - ブドウの実皮やムラサキイモ、ブルーベリー、などの赤紫色をした植物体に多く含まれている色素成分。肝機能の向上を助け、疲れ目の解消などにも効果的といわれる。
タンニン - 茶、赤ワイン、柿、バナナなどに含まれる渋味成分。カテキン同様、殺菌効果がある。
ルチン - ビタミンPの一種で、ソバに含まれる。
イソフラボン - 大豆や大豆加工商品(豆腐、納豆など)、葛、葛粉などに含まれる。エストロゲンと同様の働きをするため、アンチエイジングなどの視点から着目されている。

フェノール酸
クロロゲン酸 - コーヒーに多く含まれる。消化器、代謝性疾患を改善する作用がある。
エラグ酸 - イチゴなどに含まれるポリフェノール。美白効果があり、化粧品に多用されている。
リグナン - ゴマに多く含まれる。セサミンもこの一種。
クルクミン - ウコンに多く含まれる。
クマリン - サクラの葉、パセリ、モモ、柑橘類に多く含まれる。甘い香りのもと。軽油識別剤として、灯油およびA重油に添加される。

フレンチ・パラドックス|おかげおじさんのブログ
http://ameblo.jp/okageojisan-cocoro/entry-10445344684.html
ポリフェノールはアルコールと一緒に存在すると、安定して体に吸収されやすくなります。


フレンチパラドックス、ついに解明される。
http://venacava.seesaa.net/article/138754729.html
■フレンチ・パラドックス(フランスの逆説)」と呼ばれるこの現象のメカニズムを解明したと、仏研究チームが発表した。
赤ワインの成分と女性ホルモンが作用して血管内で一酸化窒素(NO)を発生させ、動脈硬化を防いでいた。
■研究チームはマウスを使って実験。女性ホルモンのエストロゲンの受容体アルファ(ERα)を持つマウスにポリフェノールのデルフィニジンを与えると、血管内皮細胞から一酸化窒素がつくり出され、血管が拡張されて血圧が下がった。ERαを持たないマウスでは変化がなかった。


<ワインのおつまみ 関連サイト>
ワインのおつまみレシピ!低カロリー減塩でもおいしい料理!
http://www.bob-an.com/ad/091101wine/

超簡単! 酒のつまみレシピ集:日本酒、ビール、ワインにあうおつまみ
http://recipe.suntory.co.jp/

健康的でやみつきの味 野菜のおつまみ ワインに合う洋風おつまみ
http://wol.nikkeibp.co.jp/article/nhspecial/20080605/101917/

飲まない人にも食べさせたい 絶品つまみレシピ80
http://gourmet.jp.msn.com/feature/tsumami2008/default.htm
(ワイン、ビールのつまみが出ています。とてもおいしそうな写真が満載ですが健康と関係あるかどうかは?です。)

超簡単! 酒のつまみレシピ集
http://www.tsumami.info/


ワインの話『第6話』 ワインに合うおつまみ(お料理)
http://www.winedesuccess.com/tokutoku_aboutWine06.shtm


ごちそうのいいわけ:ワインのおつまみ
http://kenkenyoko.exblog.jp/i17/
(手作りのおつまみです)

ワインに合うお料理レシピ
http://belluna-gourmet.com/wine/pg/07su_recipe/index.html

スパークリングワイン「フレシネ」に合う“大人のパーティーおつまみ”レシピ
http://www.recipe-blog.jp/special/2009/09/r090911a.html

ワインのおつまみを手作りしたいと思っています。
レシピが載っているサイトを教えて下さい。
http://q.hatena.ne.jp/1144336322

日本酒・ビール・ワインと合う料理
http://allabout.co.jp/gourmet/cookingmen/subject/msub_sake.htm

[ワインのおつまみ] 料理レシピ一覧|みんなのきょうの料理
http://www.kyounoryouri.jp/recipe/tag_id/13310_ワインのおつまみ/
NHKきょうの料理」で放送された番組の紹介です)

ワインのつまみ - お酒のおつまみ レシピ集
http://saketumami.yoshi-moto.com/09.html

お酒によく合うおつまみレシピ
http://www.qbb.co.jp/recipe/recipe_list.php?cid=9&scid=1



<番外編>
上の「乳脂肪消費量と心臓病死亡率」の図と以下の2つの図に注目下さい。


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上の図ではオーストラリア、スエーデン、ノルウエーは、心臓病死亡率の高い国となっています。
しかしこの3国は表でもお分かりのように長寿国に属します。

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所得と寿命がザックリ相関するということになると何だか身も蓋もありませんね。
所得=医療水準なら納得出来るのですが、命をお金で買っているみたいな図になっています。



読んでいただいて有難うございます。
コメントをお待ちしています。
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