「病は気から」の仕組みを解明

「病は気から」の仕組み、マウスで解明
・ストレスで胃腸の病気や突然死を招くメカニズムを、北海道大の村上正晃教授(免疫学)のチームが解明し、オンライン科学誌イーライフで発表した。
ストレスで起こる脳内の炎症が関わっていた。
「病は気から」の仕組みが裏づけられたといい、ストレス性の病気の予防や診断への応用が期待される。

・チームは、睡眠不足など慢性的なストレスをマウスに与えた。そ
のマウスのうち、自分の神経細胞を攻撃してしまう免疫細胞を血管に入れたマウスの約7割が、1週間ほどで突然死した。
一方、ストレスを与えただけのマウスや、免疫細胞を入れただけのマウスは死ななかった。
 
・突然死したマウスを調べたところ、脳にある特定の血管部分にわずかな炎症があることを発見。炎症はこの免疫細胞によって引き起こされ、通常はない神経回路ができて胃腸や心臓に不調をもたらしていたことがわかった。
 
・「同じストレスを受けても、この免疫細胞の量や脳内の炎症の有無によって、病気になるかどうかが分かれると考えられる」と研究チームはコメントしている。

参考・引用
朝日新聞・朝刊 2017.8.15


<関連サイト>
「病は気から」は本当だった。その理由と実際のエピソードについて
https://matome.naver.jp/odai/2139356586089722001