森林を歩く 「樹木の恵み」で健康増進
森林浴をすると、いやされる気持ちがするが、それを科学的根拠にもとづいて行い、健康効果を生み出すのが、「森林セラピー」だ。
森林セラピーの効果でわかっているのは、疲労などストレス状態の改善、副交感神経の活動が高まることで得られるリラックス、血圧の安定、食欲増進、免疫力を高めるナチュラル・キラー(NK)細胞数の上昇、などがある。
特定非営利活動法人「森林セラピーソサエティ」は、森を歩いた後の心拍間隔の周期的なゆらぎを測定する実験によってリラックス効果を調べ、効果が実証された森林について「森林セラピー基地」と「森林セラピーロード」に認定している。
森林セラピーの効果を得るために重要なポイントは「五感を開くこと」。
見る・聴く・嗅ぐ・触る・味わうの五つで、森を歩きながら働かせる。
さらに、樹木が発散する化学物質「フィトンチッド」を体に取り込むことを意識することが大切だという。
フィトンチッドは、精神の安定やリラックス効果を高める。
森林セラピーソサエティによると、NK細胞の効果は1カ月ほど続くとされている。
そのため、月1回は森林セラピーを体験し、週1回は自宅近くの林や森がある公園を歩くのもよいという。
参考・引用一部改変
朝日新聞・朝刊 2019.11.23
<関連サイト>
森林セラピー総合サイト
https://wordpress.com/post/aobazuku.wordpress.com/725