コロナ抗原検査の限界

コロナ抗原検査、感染後2日間の精度低く 専門家が警鐘

新型コロナウイルスの感染の有無を迅速に調べられる抗原検査について、過度な依存を戒める分析をベルギーの研究者らがまとめた。

呼気中のウイルス濃度は感染後の最初の2日間に増えるが、抗原検査では捕捉しにくいという。

 

ベルギーのルーベンカトリック大学(KUL)の研究グループが研究結果を発表した。

 

その結果、「抗原検査の限界が明らかになった」とした。

抗原検査は30分程度で結果が出て利便性は高いが、精度はPCR検査に劣る。

ロイター通信によると、感染者と身近に接したことのある58人を対象に2週間にわたって複数の検査を実施。

そのうち、11人が発症した。

感染して最初の2日間は抗原検査でウイルスを捕捉できたのが半分程度で、PCR検査では確実にウイルスを検出したという。

 

参考・引用一部改変

日経新聞・夕刊 2021.10.22

 

コメント
「感染」と「発症」とは違うことに注意する必要があります。
当然のことながら、「感染」して数日後に「発症」するわけですから、症状が出て「発症」した状態で来院される患者の場合には、抗原検査の精度(陽性率)は高くなります。
そのあたりを考えて、「PCR検査」と「抗原検査」とを、うまく使い分ける必要があります。