オミクロン、風邪症状多

オミクロン、風邪症状多く 英調査、コロナ感染8.8万人

英国で感染が広がっている新型コロナの変異型「オミクロン型」について、鼻水や喉の痛みなど通常の風邪に似た症状が多いことが16日、首都ロンドンでの調査で分かった。

英全体では同日、過去最多の約8万8千人の新規感染者を確認した。

重症化率が低いとしても全体数が増えれば重症者や死者が増えかねないとして、政府は警戒を強めている。

 

ロンドンで実施された調査は、英キングス・カレッジ・ロンドンの遺伝疫学者ティム・スペクター教授が立ち上げた「ゾエCOVIDシンプトム・スタディ」。

アプリで感染者が自分の症状を入力することで、流行中のウイルスの症状を把握する仕組みだ。

オミクロン型で多かった症状は鼻水、頭痛、疲れ、喉の痛みなど通常の風邪と同様だった。

スペクター教授は「風邪の症状がある人は家にいるべきだ。これにより流行を遅らせられる」と指摘した。

コメント

教授はあくまでも遺伝疫学者です。

アプリを用いた迅速な症状の解析は、素晴らしい研究成果だと思います。

しかし、良好な予後というものが担保されなければ「(医療機関を受診せずに)家にいるべきだ」というコメントには問題があります。

症状が軽微であることと、後遺症や生死も含めた長期的予後が良いこととは別問題だからです。

 

ロンドンでは感染者の7割強がオミクロン型とみられる。

 

参考・引用一部改変

日経新聞・夕刊  2021.12.17