ふくろう切り抜き帖 2008.8.15

食道がん:野菜、果物で危険半減 飲酒、喫煙習慣あっても効果--厚労省研究班

◇男性3万9000人調査
野菜と果物を多く食べる男性は、あまり食べない男性に比べ、食道がんになる危険性が
ほぼ半減することが、厚生労働省研究班(担当研究者、山地太樹・国立がんセンター
予防研究部研究員)の調査で分かった。
今月号のがんに関する国際誌電子版に掲載された。
 
研究班は95年と98年、8県の45~74歳の男性約3万9000人を対象に、食事
に関するアンケートを実施し、野菜と果物の1日あたりの摂取量を推計した。
04年までに、116人が、食道がんのうち日本人の大半を占める「扁平(へんぺい)
上皮がん」と診断された。
国内の食道がんの患者は、男性が8割以上とされる。
 
分析の結果、野菜と果物の合計摂取量が1日平均544グラムと最も多いグループが
食道がんになる危険性は、最も少ない同170グラムのグループの52%にとどまった。
また摂取量が1日100グラム増えると、危険性は約10%減った。
 
種類別では、キャベツや大根などのアブラナ科の野菜の摂取と、危険性の低下に関連が
認められた。
 
喫煙、飲酒習慣がある人でも、野菜と果物を多く食べると危険性が減った。喫煙習慣が
あり、日本酒を1日2合以上飲む人では、多く摂取する人の危険性が、少ない人より6割
以上も低かった。
 
山地研究員は「食道がんの予防には、禁煙、禁酒が第一だが、野菜と果物の摂取にも予防
効果が期待できることが分かった。
アブラナ科の野菜は、がんを抑制するとされる成分『イソチオシアネート』を多く含むため、
効果があるのではないか」と話している。
毎日新聞 2008年8月14日 東京夕刊
http://mainichi.jp/select/science/news/20080814dde007040069000c.html


ランニング、健康的な長生きに効果ある可能性=米研究

8月11日、米研究でランニングが健康的な長生きに効果ある可能性が明らかに。

[ワシントン 11日 ロイター] 
ランニングが健康的な長生きに効果的である可能性を示す研究結果が明らかになった。
スタンフォード大学のEliza Chakravarty博士の研究チームが11日、専門誌アーカイブス・
オブ・インターナル・メディスンで発表した。
 
それによると、ランニング同好会に入っている中年層の人々はランニングをしない人たちと
比べて、調査を行った約20年間に死亡する確率が半分程度だったという。
 
同チームは、心疾患だけではなくがんやアルツハイマー病などの神経系疾患について、
ランニングによってリスク軽減がみられたとしている。
2008年8月13日 18時08分
http://www.excite.co.jp/News/odd/E1218622572995.html

<自遊時間>
北京オリンピックもたけなわです。
競泳男子200メートルで100メートルに続き200メートルも。
北島康介選手すごいですね。
国民栄誉賞の勢いです。
当院におみえになる患者さんにも、康介選手のそっくりさんがいます。
最近おみえになったのでついその話をしたら泳ぎはそれほど得意ではないとのこと。
今朝の民放のテレビをみていたら福岡県久留米市の同姓同名の北島康介さんがインタビュー
を受けていました。
そっくりさんのインタビューの方が受けるのにとつい思ってしまいました。
つまらないことかも知れませんが、表彰式の後に、北島選手の投げた花束がバルセロナ
五輪メダリストの岩崎恭子さんにみごとストライク。
あれにはちょっと驚きました。
■お盆の間、山の方に行って少しだけのんびりして来ました。
標高1650メートルで下界とは別天地でした。
貧乏性のため、じっと出来ずに何だか落ち着きませんでした。


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