新型インフルエンザ  家庭の対策は その2(2/2)

「多目早め」心がけを

咳やくしゃみをする時は、人から顔を背けて1~2メートル以上離れる▽鼻汁や痰の付いた
ティッシュ、マスクは外したらすぐ袋やふた付きごみ箱に捨てる・・・などだ。
感染を疑ったときにどの時点で受診するのかも難しい。
むやみに医療機関に駆け込めば、うつしたり、うつされたりすることになりかねない。
「どこで診察が可能かなどを確認し、電話相談したうえで指示を仰ぐ、といった冷静な行動も
必要」と感染研の岡部さん。

和田耕治北里大助教(公衆衛生学)は「これまでは薬やワクチン備蓄を主に対策が進められて
きたが、今後は、備蓄や発生時の行動をどう高めるかが課題だ」と話す。

政府は、新型インフルがいったん大流行すると、1回2カ月程度の流行期が、波のように複数
回起こると想定。
流行期には、なるべく外出しない方がよい、と呼びかける。
このため、長期保存できるマスクは2カ月分、食料は2週間ほどの備蓄を推奨。
事前にワクチン接種などで備えたライフライン関係者らは仕事に就き、水道や電気、ガスは
通じている前提だ。
 
「自然災害では炊き出しなどがあるが、パンデミック地震のように局所ではなく、全地域が
機能しなくなるので食料支援はまず期待できない。外出できないまま、飢えに襲われるだろう」
と、甲南女子大の奥田和子名誉教授は危機感を募らせる。
 
兵庫県の自宅でも食料備蓄を始めた。
気になるのは保存期間。
食品科学などを専門にする奥田さんは、料理教室に通う男性10人と共同で、精白米の保存
について調べた。

2カ月室温保存した精白米を、うまみや香りなどで評価した結果、備蓄に耐えられると判断。
奥田さんは自宅で、常に2カ月分のコメを備蓄して、新しく購入した後は古いコメから食べる
ようにしている。
副食は魚肉、野菜の缶詰など。
レトルト食品も交え、2週間分を段ボール箱に詰めている。

「気持ちに潤いがもてるようフルーツ缶やようかん、アメなどの嗜好品も入れています・栄養
補助食品やスポーツドリンクも便利ですよ」。
水道は確保される前提だが、万一止まれば死活問題。
災害対策も兼ね、少なくとも3日分(1人当たり9リットル)を目安に備蓄を勧める。
 
国もガイドラインで、家庭で備蓄しておくべきリストを出した。
リストのうち食料を、男性記者2人が東京都内の量販店で購入してみた。
コメやもち、缶詰など。
2人家庭で約2週間分と見込んで買ったのは1万2千円余、ポリ袋5袋分。
発生時に慌てて買いに走るのでなく、普段から「多め早めの買いおき」を心がけたほうが
良さそうだ。
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出典 朝日新聞 2008.10.15
版権 朝日新聞社

<きょうのブログ>
満腹になるまで早食いの人は、そうでない人より3倍太りやすい!!
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