輸入ワクチン

昨日の


新型インフルエンザワクチンに関連した死亡が70例以上と書きました。

厚労省は「接種との明確な関連はない」としています。
「明確な」という言い回しが新たに加わったところがミソ。
関連性に関してワンランクアップという感じです。
この「お役所言葉」は、「関連は否定できない」と解釈されます。

以下のニュースをみていつの間にやら70例が90例になっています。
以前からこのブログ指摘しているように感染による死亡がをワクチン接種による死亡が追い抜きます。

国産ワクチンが危ないのに、カナダで死亡例1例の輸入ワクチンがいけないかも知れないとして調査団をカナダに派遣する厚労省の欺瞞。
輸入契約がされているので、結局は輸入されます。
私は国産ワクチンの方が危険という立場です。
昨日も多の医療機関新型インフルエンザワクチンを接種してた幼児の兄妹2人が、ひどいアレルギー性発疹で来院しました。

輸入ワクチンが今後使用されるようになれば、予約していた方のキャンセルが起きます。
これは多分ではなく必然です。
当院も今でさえ翻弄されているのに、こんなことに巻き込まれていては通常の診療に支障を来します。
そのために、新たな予約は2週間前から中止しました。
高齢者や呼吸器疾患などの持病のある方には、ワクチンの一定の危険性を説明して接種しない方向で納得してもらっています。

近隣の医療機関もそろそろワクチン接種から撤退する動きが出てきました。

厚労省はこの動きを把握しているのでしょうか。

血税で輸入される輸入ワクチンはきっと大量の廃棄処分となることが容易に想定出来ます。
この予言があたるかどうか今後の動きに注目です。
最新の現場の動きを把握出来ない官僚たち。
太平洋戦争の軍部を思い起こさせるといったら言い過ぎでしょうか。


##輸入ワクチン販売を26日審議 1月下旬にも特例承認へ
厚生労働省は18日、輸入を予定している海外メーカー2社の新型インフルエンザワクチンについて、26日に国内販売の承認の可否を検討する薬事・食品衛生審議会の部会を開くと発表した。

■同部会で報告書をまとめ、1月初めにも一般からの意見募集(パブリックコメント)を実施した上で、上部組織の薬事分科会で承認の可否を最終判断する。
手続きが順調に進めば1月下旬にも承認され、健康な成人らに使われる見通し。

厚労省は、海外での承認などを条件に正式な治験を省略する「特例承認」を適用する方針。
英国のグラクソ・スミスクライン社から7400万回分、スイスのノバルティス社から2500万回分を購入する契約を結んでいる。

■また、厚労省は18日、国産ワクチンの重い副作用報告は最新の集計で254人、うち死亡は90人となったと発表した。
死亡者は主に重い基礎疾患(持病)のある高齢者で、接種との明確な関連はないとしている。
http://www.47news.jp/CN/200912/CN2009121801001028.html
出典 共同通信 2009.12.18
版権 共同通信社



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出典 朝日新聞・夕刊 2009.12.18
版権 朝日新聞社







<きょうの一曲>  O Holy Night
Celtic Woman / Chloe Agnew - O Holy Night
http://www.youtube.com/watch?v=cZ-8jYpa1-o&feature=related





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