サッカーのヘディングに注意

外傷性脳損傷と同じ!? サッカーのヘディングをしすぎると脳にダメージを与え、記憶力や問題解決力が低下する

サッカーでよくヘディングをするという方、これからぜひご注意頂きたい。
それから、今までサッカーでよくヘディングをしてきたという方、ぜひ落ち込まないで頂きたい。

というのも、度重なるヘディングは脳にダメージを与えるという研究結果が発表されたからだ。
これを発表したのは北米放射線学会の研究者たちで、彼らは子どもの時からサッカーをしている32人のアマチュア選手(平均年齢30.8歳)を対象に調査を行った。

その結果、より多くヘディングをしている選手の脳の白質と、外傷性脳損傷をわずらっている患者の脳の白質に似た特徴があることが発見された。ま
た、最も高い頻度でヘディングしている選手が、言語記憶力テストと精神運動スピードテストにおいて、他の選手より成績が悪かったのだ。

アルバート・アインシュタイン医科大学のマイケル・リプトン氏は、サッカーが世界で最も人気なスポーツであること、そして子ども達によって広くプレイされていることを考えると、この研究結果は重要なものであると述べている。

また、ヘディングが脳のダメージをもたらす理由については、次のように話している。
「ヘディングは、その衝撃によって脳の神経線維を傷つけているわけではありません。度重なるヘディングが、脳細胞の退化へとつながる反応を引き起こすのです」

研究者たちは、年間1000回から1500回以上のヘディングは注意力、記憶力、視力、計画力、問題解決力を司(つかさど)る脳の部位に影響を与えると警告しており、多くのサッカープレイヤーがヘディングに対して不安を抱くことになるだろう。

しかしこの研究に対して、32人という被験者はきちんとした結論を出すのに十分ではないという声が他から上がっており、さらなる研究が必要なようだ。 (文=田代大一朗)


<私的コメント>
ヘディングはヘディングでもこれなら脳へのダメージの心配はありません。
http://rocketnews24.com/2011/11/18/153932/

<番外編>
そこまでして座りたいのか! 中国で問題化しつつある「ニセ妊婦」
ニセiPhoneやニセMacBookAir、果てはニセ卵やニセ豚足まで作り出してしまう中国で、また新たなニセモノが登場し問題になっている。
そのニセモノとは、なんと「ニセ妊婦」だ。
これは、おなかにシリコン製の詰め物をすることにより、妊婦のように振舞う女性のことである。
電車やバスで優先席に座りたいがために、インターネットで商品を購入して妊婦を装っているというのだ。
本来これらのシリコン製品は、演劇や舞台のためにインターネット上で販売されているものなのだとか。
しかし、妊娠していない女性が購入し、朝夕の通勤ラッシュに妊婦に成りすまして、優先席に座っているという。
中国の交通事情を考えると、席に座りたい気持ちもわからなくもないが、妊婦に成りすましてまで席を確保するその根性には恐れ入る。
http://rocketnews24.com/2011/12/13/162803/


<新聞切り抜き帖> 
岩山が頭上にそそり立つ。南西10キロ、24キロ。東のオーストリアと西のスイスに挟まれるリヒテンシュタインは、計算によっては世界一リッチな国だ。
人口3万6000人の3分の1は外国人。国の負債は全くなく、失業率2%、世界の1、2を争う高収入、低税率。(「日経新聞・夕刊 2011.12.1」より) ・・・ある意味日本と対局にある国。住んでみたいような住みたくないような。(「日経新聞・夕刊 2011.12.1」より)


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