不眠ストレス緊張撃退

不眠ストレス緊張撃退 1日15分!脳の簡単トレ

誰もが日常生活で抱く感情「不安」。
時に巨大化し、自分でコントロールできないほど強い不安感に長期間悩まされたり、不眠や動悸などの身体症状を引き起こしたりする、いわゆる「不安病」へと姿を変えて私たちの日常生活を脅かすことがあります。

発見!不安が巨大化する落とし穴
どうして人は不安になったとき、どんどん不安の渦に巻き込まれていってしまうのか?
そして、なぜ「不安病」のような病気へと発展していってしまうのか?
それを突き止めるため、まずは不安についてのある実験を行いました。

その実験とはバンジージャンプ

二人の男性に挑戦してもらったところ、不安を巨大化させてしまう誰もが陥りやすい「落とし穴」が潜んでいることが明らかになったのです。

その落とし穴とは、不安を無理に「押さえつけよう」としたり、不安を引き起こす原因から「目を背けよう」とすること。

この落とし穴に見事にはまってしまった番組ADは不安が巨大化してしまい、
「ゴムが切れたらどうしよう」
「装備が外れたらどうしよう」
「ゴムが伸びきって岩に激突したらどうしよう」
という不安の渦に巻き込まれてしまいました。

一方、もう一人の男性は、不安なことを「考えてもしょうがないから」と、特に考えずにバンジージャンプに臨みました。

その結果、大きな不安に巻き込まれることなく、見事にバンジージャンプを飛んだのです。


「不安」が及ぼす日常生活への悪影響
バンジージャンプは飛びたくなければ飛ばなくても問題はないのですが、日常抱く不安はなかなかそういきません。

ある女性はお店の経営が軌道に乗らず、そのことを不安に感じていました。

その不安を見ないようにするため、お酒を飲んで気分を無理に高揚させようとしたのです。

その結果、相続や代々のお墓、今後の人生など、これまで気にも留めなかったようなことが次々と頭をよぎるようになり、最終的に「自分のこの人生は大丈夫なのか」と、四六時中不安を感じるようになってしまったのです。

一方、不安が発作症状となって現れ、長年悩まされ続けている人もいます。

その女性は15年ほど前、突然激しい動悸(どうき)や過呼吸に襲われました。
病院を受診しましたが、精密検査の結果何も異常は見つかりませんでした。

そして2日後に、また同様の発作に襲われたのです。

それ以降、「また発作が起こったらどうしよう」という不安にさいなまれるようになりました。そして、発作が起こりそうな状況を避けるようになっていきました。

さらに、外出でも発作が起こったため、一人での外出を避けるようになっていきました。
その結果、ついに一人では外出できなくなってしまったのです。


不安が巨大化するメカニズム
不安がどんどん巨大化してしまうメカニズム、
それは私たちの脳にヒミツがあります。

その鍵を握っているのが「客観視くん」。

「背内側前頭前野(はいないそく ぜんとうぜんや)」と呼ばれる部分です。
この背内側前頭前野は、人や他人の心を客観的に見る機能を持っている場所です。

そもそもいつも私たちの頭の中には様々な不安の種が転がっていますが、普段この種を特に気にせずに過ごしています。

そして、何かきっかけがあると客観視くんはその種に注目し、私たちは不安と認識するのです。
つまり、不安とは私たちに危険を知らせる言わば「警報装置」なのです。

通常であれば不安は20~30分程度で収まります。

しかし、お酒などで、無理に不安な気持ちを押さえ込んだり、見ないようにしたりすると、この背内側前頭前野が弱まっていってしまうと考えられています。
いわば、客観視くんが近寄って物を見てしまう状態です。

すると、自分の心を客観的に見られなくなってしまい、不安の種についてどんどん考え込んだ結果、おのずから不安を巨大化させてしまうのです。


座禅のスゴ~い効果
不安を巨大化させないためのトレーニング、それはつまり、背内側前頭前野を鍛えることです。

そもそも私たち人間は、心に浮かんだ物に対して何かを連想してしまいます。
その連想を断ち切る練習こそが背内側前頭前野のトレーニングにつながるのです。

その効果的な方法の一つが座禅などのめい想です。

研究の結果、長年座禅などのめい想を続けた人の脳は、通常の人に比べて背内側前頭前野などが分厚くなっているということが明らかになってきました。
これは、神経細胞が増えたためで、この部分の能力が強化されたと考えられています。

その結果、客観視する力も向上し、不安を引き起こすような状況においても自分の心を客観的にみつめて、不安の連鎖を防ぐことができるようになるのです。


1日15分!脳の簡単トレ
でも、毎日座禅なんてできない!
そんな方にお勧めなのが1日15分でできる脳のエクササイズです。

このエクササイズに長年不安に悩まされてきた10人に挑戦してもらったところ、驚くべき効果が得られました。

不安なことを考え出すと、夜も眠れないと訴えていた人が、たった1週間で寝つきがよくなり、眠れるように変わっただけでなく、「そんなことで悩みなさんな!」と他人を励ましたくなるように変わったという人も出てきたのです。


【実習コーナー】1日15分!脳の簡単トレ
まずは楽な姿勢をとります。
いすに座っていても、寝た状態でもかまいません。

そして軽く目を閉じます。

次に、小川が流れている情景を思い浮かべます。
どんな川でも結構です。
小川のほとりに座って、ゆったりと流れる川面を見つめているイメージです。

次に、その小川に葉っぱが流れている情景を思い浮かべます。
何枚でも構いません。

この情景が思い浮かんだら、次に自分の心に目を向けます。
感情や物といったいろいろな思考が湧き起こるでしょう。
その湧き上がってきた思考をすっと葉っぱに乗せて川に流してしまいます。

この時、無理に流そうとしなくて結構です。
途中で引っかかってもかまいません。
沈んでしまってもかまいません。

その場合は、もう一度すっと葉っぱに乗せて川に流してみます。
いろいろな思考が湧き起こるので、その度に葉っぱに乗せて流すという事を繰り返してください。

このトレーニングを1日10分~15分程度、毎日続けてください。
朝起きたとき、お風呂上り、夜寝る前、いつ行っていただいてもかまいません。

無理をすると効果は得られません。
あまり無理をせずに行うようにしてください。


【実習コーナー】不安から抜け出す魔法のことば
不安からどうしても抜け出せない、
そんなときにお勧めしたいのが
「・・・と、思った」
という言葉です。

例えば
「自分は何をやってもだめな人間だなぁ」
と思ったとします。
そんなとき、
「自分は何をやってもだめな人間だなぁ、と、思った」
そう心の中でつぶやいてみます。

これはどんな場合でも使える簡単な方法ですので、ぜひ試してみてください。


今回のお役立ち情報
<軽く目を閉じて、心を落ち着ける>
いすに座った状態でも、寝た状態でも構いません。
楽な体勢で行ってください。

<心の中で小川を思い浮かべる>
どんな川でも構いません。
小川のほとりでゆるやかな川の流れをご自身が眺めている感じで思い浮かべてください

<その小川に葉っぱが流れている様子を思い浮かべる>
何枚でも構いません。途中で岩にひっかかったりして流れなくても構いません。
無理に流そうとせず、心の赴くままに思い浮かべてください。

<自分の中に湧き起こる思考や感情を葉っぱに乗せて川に流す>
感情、物体など、どんな思考でも構いませんが、無理に行おうとはしないでください。
嫌なことや悲しい感情を水に流す訓練ではなく、自分の心を客観視する力をつける訓練です。
この時、悪い感情だけでなく、もし良い感情が浮かび上がってもすっと乗せて流してください。
不安などの感情が大きすぎて葉っぱに包めない場合は、細かく刻んで、小さくした思考を葉っぱに乗せて流すようにしてください。

<1日に10分~15分程度行う>
いつでも構いません。お好きな時間に簡単トレを行ってください。

最後に「不安から抜け出す魔法のおまじない」をお届けします。


不安から抜け出せない時、感情に「・・・と、思った。」とくっつけます。
「自分はだめな人間だなぁ」
→「自分はだめな人間だなぁ、と思った」
「将来が不安で不安でしょうがない」
→「将来が不安で不安でしょうがない、と思った」

心の中でそう唱えてみてください。自分の心を客観視するきっかけになります。



<番外編>
日本人は世界一「臆病」な民族
http://0dt.org/000884.html
■日本人の97%が不安を感じ易い「臆病」な遺伝子を持っている。
恐怖遺伝子を持っている割合が高い東アジア人でも平均が90%くらいだから日本人より臆病な民族は他に存在しないだろう。

■日本人に対人恐怖症やひきこもりが多く、孤独な人間が多いのは臆病なせいだろう。
恐怖を感じない人間ほど戦争好きで犯罪者になりやすい。
日本の治安が良いのは民度が高いからではなく臆病だからだ。

■臆病者ほど保守的になる。
日本人が階級好きでお上に弱く、弱者に対しては残酷なまでに冷淡なのも怖がりなため。

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日本人は世界一の怖がり屋さん!?日本人の97%は恐怖遺伝子を持っている!
http://karapaia.livedoor.biz/archives/51481574.html

恐怖の遺伝子、傷つきやすい遺伝子
http://www.mypress.jp/v2_writers/zaki/story/?story_id=1490281

世界一悲観的になりやすい日本人、だ、けれども・・・
http://www.biz-hacks.com/column/rudy05_22.html


<私的コメント>
昨日、広島で大胆な刑務所脱走事件(劇?)がありました。
逃走者が中国人ということで、ちょっと納得した方もみえるのではないでしょうか。
諸外国では受刑者による集団"大脱走”のニュースが時々報道されます。
警備の厳重さの差という問題もあると思いますが、日本人はやはり概して大人しいですよね。
日本人の97%に恐怖遺伝子を持っているとのことですが、逆に残りの3%はどんな人かと想像してしまいます。
犯罪型の人はもちろんでしょうが、政治家の多く、特に与党大物のO氏、大○市長に就任したH氏の顔が浮かんで来るのは私だけでしょうか。

日本人が大陸の「負け組」という学説(?)もあるようです。
もし、このことが本当ならば「東日本大震災でも秩序ある行動をとった日本人の美徳」といった世界の賞賛の声を鵜呑みにするわけにはいけません。

私は今まで、日本人が「お上に弱い」のは長く続いた徳川幕府のせいだと思っていました。
しかし、「恐怖遺伝子」という学説を聞いて妙に納得しました。
本来なら暴動が起こってもおかしくない今の日本ですから。