手軽な運動法

歩く習慣、腰痛予防にも 手軽な運動法


■「帰宅の時は1駅前で下りて歩く」、「天気の良い夕方は夫婦で散歩する」など、健康のために、意識的に多く歩いているという人は多い。

■適度なウオーキングは体の代謝を活性化し、生活習慣病の予防に役立つ。
下半身や腰回りの筋肉が強化され、腰痛予防にもなる。

ウオーキングは30分程度を週2、3回続けるとよい。
少し大股にして速足で歩き、背筋はピンと伸ばし、視線は遠くに向けるとよい。
肘を90度に曲げ、大きく後ろに引くことを意識すると、上半身の筋肉を刺激し、肩こりの予防にも役立つ。

■ただ、歩くことを習慣にするのは難しい。
「土日はカメラ片手に知らない町を歩き回る」、「スマートフォンスマホ)の歩数計機能を使い、目標歩数に挑戦する」「毎朝、マンション12階から歩いて下りている」といったやり方なら続けやすい。
但し、階段の激しい上り下りは膝や足首を痛めやすい。
筋力を積極的に付けたい場合は、水をかき分けて歩く水中ウオーキングのほうが効果的という。

ストレッチはじっくり
■「起床後5~10分程度、柔軟体操をしている」、「就寝前に5~10分間ストレッチをしている」など、柔軟体操やストレッチを日課にしている人も多い。

■柔軟体操とストレッチは同義で使われることが多い。
この柔軟体操は強めの負荷をかけて伸ばしたり押したり引っ張ったりするが、ストレッチは力任せにはせず、1つの動作に10~20秒かけてじっくり伸ばしたり筋肉をほぐしたりして血液の循環を促す。

■腰回りを揺らすなどの骨盤体操は、骨盤のバランスが取れると姿勢もよくなり、歩行などの日常動作もしやすくなるという。

全身使ってぞうきんがけ
■家事や仕事、通勤中に運動ができれば時間の節約につながる。
電車や歩いている時におなかをグッと引っ込めるようにしたり、椅子に座っている時、おなかに力を入れながら息をフーっと強くはき出してへこませると、ぽっこりおなかの解消につながる。吸うときはいつも通りで、息をはくときに内臓を押し込めるイメージでおなかをぐっとへこませる。

■毎日掃除機をかけるのを、1日おきにぞうきんがけをするように変えると全身運動になる。
このように、主婦では掃除を日常の運動にあてる工夫も可能だ。

出典 日経新聞・朝刊 2013.9.21
版権 日経新聞