走りすぎに注意、筋トレも大事

市民マラソンブームです。
ただし、注意しないとランニング障害を起こしてしまいます。

ランニング障害は、走りすぎで体が酷使されることによって起こり、主にひざ、足首などに痛みが生じる。
適度にランニングしている程度なら健康にいいですが、走るだけで楽しいという熱心なランナーがなりがちです。

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■ランニング障害は、原因を突き止めて改善し、そして予防する方法を見つけることが大切だ。
例えばO脚だと、ひざの内側の半月板に力がかかる。
ひざから太ももの外側にある「腸脛靱帯(ちょうけいじんたい)」も突っ張る形になるため痛めやすい。走る前に十分なストレッチをしてほぐすほか、ランニングシューズのインソールの外側にパッドを入れ、かかとの位置を調整する。
私的コメント;
このためには医学的知識が大切です。
ドクターに相談する必要があり、間違えて逆側にパッドを入れると悪化してしまいます。

■人によって、足の形や長さ、足の裏や甲の形は違う。
その人に合ったインソールを作り、走るときにかかる衝撃を分散させる。

■衝撃を吸収するため、ランニングに必要な筋肉を鍛えることも必要だ。

■中高年になると筋力も落ちてくる。
ランニング障害を防ぐには、特に足の筋肉を付けることが大事。
ランニングとは別に週3回各1時間程度は筋トレをした方がいい。

■逆に、走り過ぎへの注意も必要。
中高年のランナーの場合、月間の走行距離が200キロを超えると腰痛やひざ痛の発生頻度が増加する。
中高年の女性ランナーは150キロが目安となる。

■持久力を維持したい場合は、膝などへの負担が少ない水泳や水中歩行がすすめられる。

■ランニングを再開する場合は、1キロ5分以内のペースの15分走を週3~5回から始める。
その後は、問題がなければ1週間で5分ずつ走る時間を増やしていく。
1日40分走って痛みがなければ復帰する。

いずれにしろ、年齢や体力、持久力とともに、筋トレとのバランスを考えてランニングすることが大切となる。

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出典 朝日新聞・朝刊 2014.3.20 (一部改変)
版権 朝日新聞社