正しい椅子の座り方

あごを引き、頭を真上に 肩こり腰痛防ぐ、正しい椅子の座り方

日本でオフィスワークをする人は労働人口の4割近く。
そんなオフィスワーカーが仕事で使う椅子と机。
健康を保つため、何に気を付けたらよいのだろうか。

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姿勢の悪さから肩こりや腰痛を訴える人が増えている。
患者の半数は肩こりなどを訴える人だ。
 
筋肉は緊張で血管を収縮させるが、悪い姿勢で緊張が長く続くと血行不良になり筋肉が硬くなる。
この状態が続くとこりを生じ疲労物質も蓄積し、筋肉の血流不足が痛みを生じさせる。
これが無意識に持続的に続くこととなり、より血行を妨げるこりの悪循環が起こる。
 
体に頭がまっすぐ乗り、そのまま真下へ重さがかかるのが正しい姿勢だ。
あごを軽く引き頭の頂が糸で上へ引っ張られているイメージを持つのが良い。
筋肉が元来の長さを保って緊張せず、こりが生じない。
 
ここで重要なのは、正しい椅子への座り姿勢は、決して楽な姿勢ではないということ。
椅子に座った場合、猫背の方が楽に感じられる。
結果、首は本来のカーブを失った「ストレートネック」になり、頭は体の前へ出て、あごも突き出る。
肩も前方へ巻き込む形になる。
頭や腕を支えようとして筋肉が緊張し、こりを生む。
 
一方、正しい姿勢では上体を起こし、背筋や腹筋をバランス良く働かせる必要がある。
楽な姿勢は重力に負けてる姿勢。
る。

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正しい姿勢がとれる環境をつくっていくのも重要だ。
あてがわれている机や椅子は一律のものが多いが、使う人の体に合わせ調整する必要がある。
最も合わせやすい椅子は、高さをひざが直角になるように合わせることで骨盤を起こして、上体をまっすぐにできる。
本当は机も体に合わせて、ひじが直角になるように高さを変えたいが、難しければ、椅子を高くしたり低くしたりするのも次善の策だ。
大柄な人は椅子を下げて上体を起こすようにし、小柄な人は足が浮かないように台を置くのが良い。
 
姿勢に大きく影響するのはパソコンだ。
ノート型は姿勢の面からは長時間使うようにできていない。
目線が低くなりすぎないように本体を台で持ち上げ、キーボードは外付けの物を使うのがいい。

約1時間ごとの「休憩」も大切。
立ち上がったり歩いたり、体を動かしリフレッシュする。

長時間同じ姿勢でいるとでどうしても疲れ、姿勢も崩れる。
休みを入れるのが一番だ。


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出典
朝日新聞・朝刊 2015.7.11(一部変更)



<肩こり・関連サイト>
肩こり
http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy/42156087.html




ねんざや肩こりの対処法
http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy/38676253.html