運動のけが予防にテーピング

テーピング 運動のけが予防にも一役

走る時などに足への負担を軽くしているのが、クッションとなる足裏のアーチだ。
アーチは骨や筋肉などで保持されているが、筋肉が弱くて崩れたり、疲労でバランスが崩れたりする。

ある研究によると、痛みを訴えて接骨院を訪れた患者らのアーチを非伸縮性のテープで補正。
その結果、足裏の重心バランスなどが改善され、個人差はあるが、痛みの軽減も認められたという。
 
テーピングを学ぶ講習会は各地で開かれている。
今春3月の名古屋ウィメンズマラソンに合わせて開催された「ピップ」のセミナーでは、1人でも簡単にできるように特殊加工されたテープを使用。
「基本の走り方に導く」という足裏と足首、ひざのテーピングが紹介された。
 
女子100メートル、200メートルの元日本記録保持者の小島初佳さんによると、人さし指側に傾いている親指を、伸縮性テープを使って本来の位置に戻すと、地面をきちんととらえやすくなる。
また、テーピングによって、外反母趾や扁平足の人、運動不足の人らにも、けが予防などの効果が期待できるという。
 
テーピングの方法は様々ある。
ポイントの一つは、テープをそっと貼る部分と引っ張って貼る部分の使い分けという。
間違った方法で貼るとパフォーマンスが下がる可能性がある。
また、痛みが続く場合などは専門家に診てもらった方がいい。


 
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参考
朝日新聞・腸管 2016.4.9