納豆菌の酵素が、血栓を溶かす

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ブラジリエ 海辺を疾走する騎士達 
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ある日の新聞の全面広告からの紹介です。
題して
”血管の健康”を支えるナットウキナーゼの力
副題はちょっと洒落て「つまらない人は、健康な人」
この洒落、ちょっと「いただき」です。

驚くことに納豆には100種類以上の酵素が含まれているそうです。

納豆菌の酵素が、血栓を溶かす

1980年、古くから日本の食卓に上がってきた納豆に「ナットウキナーゼ」という
酵素が含まれていることが発見され、血栓を溶解する酵素として注目された。
血栓の主成分は「フィブリン」というたんぱく質
納豆も大豆のたんぱく質を発酵させて作るため、「フィブリン」に対する何らかの作用
があるかもしれないと
いう発想から発見に至った。
日本ナットウキナーゼ協会(JNKA)による実験では、人工的に作った血栓に納豆
を1粒乗せたところ、2時間後には人工血栓が直径3cmを超える大きさで溶けると
いう結果が得られた。

ナットウキナーゼは、原料の大豆には含まれていない。
納豆菌が発酵する過程で作り出すナットウキナーゼは、あの独特のネバネバの中に存在
している。

血栓は私たちの体で出血を止めて血管を修復するという大切な働きをしており、本来は
血管が修復されると、血栓は溶けてなくなる。
しかしその形成と溶解の制御がうまくいかなくなると、血管の中に血栓が蓄積。
血液の流れが妨げられ、脳梗塞(こうそく)などの血栓症を引き起こしてしまう。

血栓症を予防したり回復を早める食品はいろいろあるが、それらは血栓の形成を促す
血小板凝集を阻止するものがほとんどで、すでにできた血栓を溶かす力はない。
一方、ナットウキナーゼには形成された血栓を溶解する働きがあることが、動物実験
ヒト実験で証明されつつある。

溶解阻害物質を不活性化
最近の研究では、血栓を溶解する働きの低下が血栓症の危険因子になることが明らか
になってきた。
溶解の働きは、溶解を促進するで「t-PA」という物質と、溶解を阻害する「PAI-Ⅰ」
という物質のバランスによって決定する。
ナットウキナーゼは、この溶解阻害物質「PAI-Ⅰ」を不活性化させる作用がある。
それによって、血栓を溶かす働きも活性化させるというメカニズムだ。

日経新聞・夕刊 2007.11.27
版権  日経新聞

納豆と血液
http://finedays.org/natto/blood.html
納豆(ナットウキナーゼ)の基礎知識
http://www.t3.rim.or.jp/~envmedri/nattou.htm

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