3大死因いずれも増加

3大死因いずれも増加,順位は変わらず 2011年人口動態推計
厚生労働省は,1月1日に2011年人口動態の推計を発表した。
厚労省によると,3大死因順位は悪性新生物,心疾患,脳血管疾患と, 2010年と変わらなかったが,2010年に比べていずれも死亡数の増加が推計された。
そのほかの年間推計項目は,死亡数,出生数,死産数,自然増減数,婚姻件数,離婚件数であり,これらの統計月報年計(概数)の公表は6月を予定している。

推計結果に東日本大震災が影響した可能性も
今回,推計された日本人の死亡数は126万1,000人(2010年確定死亡数は119万7,012人)であり,人口1,000人当たりの死亡率は10.0と推計された(2010年確定死亡率9.5)。

日本人の3大死因の死亡数の推計は,第1位が悪性新生物の35万8,000人,第2位は心疾患の19万8,000人,第3位が脳血管疾患の12万6,000人となった。

なお厚労省によると,今回の推計結果は東日本大震災の影響により調査票の一部が収集できていないため過小推計となる一方,死亡数については1〜12月の増減率の推計値として用いる1〜10月の増減率(対前年同期比)が1〜12月の増減率より大きくなると考えられる可能性もあるという。          (田上 玲子)

出典 MT pro  2012.1.4
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