幸福度 右脳でわかる

幸福感、右脳の構造で強弱
・幸福を強く感じる人ほど、右脳の後部内側にある「楔前部けつぜんぶ」と呼ばれる領域が大きいことを、京都大の研究グループが解明した。
 
・これまで快感や不快感を感じた際に、楔前部が活動することは知られていたが、幸福感と大きさに関係があることが分かったのは初めて。

・研究グループは、10歳代〜30歳代の男女51人に対し、楔前部の体積を磁気共鳴画像(MRI)で測定。
一方で、心理学分野で確立されている幸福度の測定テストを実施した。
テストは、他人に褒められた際の快感の強さや、自分の存在意義の大きさなどを1〜7の数字で答えると、幸福の強さを数値で表すことができる。
 
・研究グループが、楔前部の体積とテスト結果を分析したところ、幸福感が強い人ほど楔前部が大きく、弱い人ほど小さいという比例関係が明らかになった。
楔前部の詳しい機能は明らかになっていないが、大きさは環境によって変化するといい、楔前部の大きさの変化で治療の効果を確認できれば、うつ病など精神・神経疾患の有効な治療法の開発に役立つ可能性がある、と研究グループは話す。

・幸福増進プログラムの開発や、異なる国や民族間での幸福度の比較研究への応用も期待できるという。

出典
読売新聞 2015.11.24


<私的コメント>
「幸福度の測定テスト」の信頼性が問題となりそうです。
幸福感って本当に客観的に評価できるのでしょうか。
片思いのような「ほのかな幸せ」も貴重です。