首筋を支えてぐっすり快眠

首筋を支えてぐっすり快眠 タイプ別、自分に合う枕選び

高さと感触カギ コロナ禍、洗える素材や昼寝用人気

ぐっすり眠りたいのに枕が合わず、様々な不調に悩んでいる人も多いのではないだろうか。 

自分に合った枕はどう選べばいいのか。

 

枕が低すぎるとあごが上がり、高すぎるとあごが下がる。

肩こりや頭痛のほか、いびきにもつながる。

やはり高さが重要となる。

 

寝る姿勢は、自然に立った時の姿勢をそのままキープできるのが理想。緩やかなS字形を描く首筋(頸椎)と敷布団との隙間を埋めるのが枕の役割だ。

この隙間が枕の高さの目安となる。

 

枕は頭をのせるものではなく、首を支えるもの。

枕を肩口に当たるまでしっかり引いて首にフィットさせる、正しい当て方も心がけたい。

 

良い枕の条件としてほかに、寝返りや横向き寝にも対応できることが挙げられる。

一晩に20~30回とされる寝返りをしやすいよう、頭が三つ入る大きさの幅60センチ以上がよい。

また、横向き寝は肩幅の分、仰向け寝の時より高さが必要だ。

そのため同社の枕は両サイドをやや高くしている。

 

枕のフィッティングをみつ具体的な方法としては、まず立った状態で首筋の隙間を測り、低め~高めの数段階から枕を選ぶ。

横になり、パイプなどの中身を出し入れしてさらに高さを調整する。

合った枕は仰向きでも横向きでも首がしっかり支えられ、安心感がある。

逆に、枕が高過ぎると首が苦しく、寝返りをするにも「よいしょ」と力を入れなければならない。

低い枕は肩が詰まったような感覚があり、横を向くと肩が内側に入り込んで痛くなったりする。

 

枕の高さは、敷布団によっても変わることに注意が必要だ。

敷布団の硬さによって体の沈み具合は異なる。

自宅の寝具が柔らかめか硬めか、目安だけでもわかると選びやすい。

 

形状も素材も多様な枕。

最近増えているのが「分割タイプ」の枕。

頭をのせた時に中身が逃げて偏ることがない。

首筋だけでなく、後頭部の丸み、肩の幅に合わせ、中身を出し入れしてそれぞれ高さを調整できる。

枕は一人ひとりに合わせるという考え方に進化している。

 

抱き枕を使う人が増えたのもここ数年の傾向だ。

腰痛のため仰向きがつらい人や、横向きで寝付く人にニーズがある。

体圧を分散させて身体にかかる負担を減らす。

ロフテーの抱き枕は、抱きつきやすいS字の形。

ひざをのせる穴があり、寝姿勢が安定する。

 

枕選びで高さと同様に重視すべきなのが感触だ。

主な素材は柔らかい順にポリエステルわた、羽根・羽毛、ウレタンフォーム、パイプ、ソバ殼。

<コメント>

アレルギー体質の人は素材選びにも注意が必要です。

 

通気性や吸湿性の優劣など一長一短がある。

感触が好みでない枕は寝付きに響く。

 

大切なのは適切な時期に交換することだ。

素材はへたり、体形も変わる。

目安は

ソバ殼やポリエステルわたが1~2年、羽根・羽毛やウレタンフォーム、柔らかめのパイプが2~3年、硬めのパイプが4~5年としている。

 

コロナ禍の今、洗える素材が人気を集める。

枕全体の売り上げも好調だ。

枕の多くは2万円前後。

自分への投資として、良い眠りを求める人が増えている。

 

在宅勤務で注目されたのが昼寝用枕。

横になって寝入ってしまわないよう、机の上などに置いて座ったまま眠る仕様だ。

特殊なジェル素材を使った「テクノジェル」の昼寝用枕は、17×20×8 せんちとコンパクトで持ち遅びにも便利だ。  

 

参考・引用一部改変

朝日新聞・朝刊 2020.9.26

 

<関連サイト>

自分に合った枕は?

https://aobazuku.wordpress.com/2020/11/14/自分に合った枕は?/