2回目から8か月経過後、同じメーカー製を3回目接種 年内にも医療従事者から
厚生労働省は17日、新型コロナウイルスワクチンの3回目接種を実施する方針を決めた。
海外の先行事例を踏まえ、2回接種完了から8か月以上の間隔を空けて行う方向で、原則として同じ製品を使用する。
同省の厚生科学審議会の予防接種・ワクチン分科会が了承した。
開始時期などは分科会で検討を続けるが、早ければ年内にも、今年2月に先行接種した医療従事者から始める。
2回の接種を完了しても半年が経過すると、感染を予防する抗体の量が4分の1以下に減ることが国内外の研究で明らかになったため、追加接種で抗体を補い、より感染力が高い変異株の登場にも備える。
ただ、16日時点で1回目接種を終えた人は国民の65%で、2回目まで完了したのは53%。
分科会でも「まず2回の接種を多くの人に進めるのが前提だ」との意見が多く出た。
また、世界保健機関(WHO)が8日、途上国へのワクチン供給を進めるために、先進国の追加接種を年末までは延期するよう要請したことに対し、分科会の委員から配慮を求める意見もあがった。
異なる種類のワクチンを打つ「交互接種」については、1回目の後に急激なアレルギー反応のアナフィラキシーが起きた人などを対象に、医師の判断で認めることを決めた。
1回目の接種から17日以上の間隔を空ける。
同省によると、8月22日までに米ファイザー製、米モデルナ製の接種者の中で、国際基準に該当するアナフィラキシーを発症した人は計464人いた。
参考・引用一部改変
読売新聞・朝刊 2021.9.17