リンクから観客席に気流 釧路のクラスター、感染拡大の一因に
釧路市で1月中旬に行われたアイスホッケーアジアリーグの試合で発生した新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)の原因究明を進めている国立感染症研究所(東京)の調査で、リンクから観客席に向かう空気の流れが確認されたことが29日、関係者への取材で分かった。
感染者166人のうち観客が100人を占めた要因の一つが、リンク内の選手から観客への感染の広がりだったことの裏付けになるとみられる。
調査団は4月中に報告書をまとめる方針。
調査では、試合会場で、アイスホッケー選手が模擬試合をし、当日の状況を再現。
リンク内で白煙を複数発生させ、空気の流れを調べたところ、一部がリンクから観客席に流れ込むのが確認された。
調査に関わった関係者は、行動歴や発症日から観客100人のほとんどは試合会場で感染したとする。
その上でアリーナ内の空気と外気との換気が不十分で、感染した選手の息が観客席にまで広がり、感染拡大の要因の一つになったと指摘するまた、観客席では観客が飲食しており、マスクを外す時間が増え、感染リスクが高まったとみる。
参考・引用 一部改変
北海道新聞 2022.3.30
コメント;
このニュースはきわめて大きな意義があります。
国立感染研は、新型コロナがマイクロ飛沫も感染経路となることを世界が認める中で、今まで認めていませんでした。
ごく最近になって認めるようになったのは、この一件がきっかけと思われます。
感染症に関する日本の最高峰である(であるべき)国立感染研がこのレベルで本当に大丈夫なのでしょうか。
リンクと観客席はパックが飛んでこないようにアクリル板で仕切られています。
飲食店でよく見かける「ついたて」にどれだけの効果があるのか。
リンクから観客席まで飛沫が飛ぶわけがありません。
「おまじない」や「気休め」かも知れないアクリル板に効果があるという検証がされない限り、関係業者が儲けるだけの飾りになってしまいます。
もし、行政側が推奨するのであればスーパーコンピューターによる検証結果を公表していただきたいものです。
どのような対策をしても「(飲酒を伴う)安全な会食」はありえない。
潜水具をつけての水中での会食なら比較的安全かも知れません。
<医療関係者向け>
TRANSMISSION OF MULTIDRUG-RESISTANT MYCOBACTERIUMTUBERCULOSIS DURING
https://www.nejm.org/doi/pdf/10.1056/NEJM199604113341501?articleTools=true
(1996年のN Engl J Medに掲載された論文)