夜10時台の就寝が最適?

夜10時台の就寝が最適? 英調査 心臓・循環器の疾患少なく

普段午後10時台に就寝する人は、他の時間帯に寝る人より心臓や循環器の疾患を発症するリスクが低い可能性のあることが、英エクセター大などの研究チームによる調査で明らかになった。

研究チームや英PA通信によると、2013年から15年にかけて英国内の43~79歳の男女約8万8千人を対象に、ウエアラブル装置を手首に装着させて就寝時間のデータを7日間収集。その後、平均して6年弱にわたって健康状態を調べた。

その結果、3100人強の人が心臓や循環器の疾患を発症。
就寝時間ごとに詳しく分析すると、午前0時以降に寝る人の発症リスクが最も高く、午後10時台の就寝より25%高かった。
 
午後10時より早く寝る場合は24%、同11時台に寝る場合も12%それぞれ高かった。
 
研究チームは、睡眠と心疾患の発症に因果関係があるとは結論付けられないものの、午後10時台以外に就寝した場合は「体内時計を狂わせ、心臓や血管の健康状態に悪影響を及ぼす可能性がより高いことを示している」と説明した。 
(欧州心臓病学会誌ヨーロピアン・ハート・ジャーナル(電子版)で発表)

参考・引用一部改変
日経新聞・夕刊 2021.11.13