ショウガブーム

きょうから診療報酬が改定され窓口負担も変更になります。
昨夜の「報道ステーション」でもそのことが報道されていました。

F氏が開口一番、「さて、明日から診療報酬が上がります」と宣(のたま)いました。
大いに違和感を抱きました。

当院は頑に院内処方に拘っています。
患者さんへの窓口負担が少なく、診察の後に調剤薬局まで足を運んでいただく不便がないからです。

この院内処方では、内科では数多くの薬剤の在庫を抱えています。
それは税制上は資産とみなされます。

2年ごとの薬価改定で、その都度その資産(?)は目減りします。

昨日の3月31日から今日の4月1にかけての夜中の12時に、自動的に数パーセント資産が減るのです。
こういった大いなる矛盾は、F氏はまったくご存知ないようです。
昨日のこの番組でも、医療崩壊の現場は報道していても「診療報酬が上がります」という具体的説明は一切ありませんでした。

一般開業医では、診療報酬および患者さんの窓口負担は下がるという認識であることを是非ともご理解下さい。



さて、きょうは「ショウガブーム」の話題をとりあげてみました。
新聞記事の抜粋です。



##ショウガブームの真相
■紅茶にショウガ、味噌汁にショウガ、のどあめにショウガ、ココアにもショウ・・・この冬、ショウガ入り商品をよく見かける。
チューブ入りやパウダーにしたショウガを持ち歩き、何にでも入れてしまう「ジンジャラー」もいると聞く。
たしかに、ショウガは意外に幅広い食材と相性がよく、料理をおいしくしてくれるけれど、なぜこれほど浸透したのだろう。

■平日の夕方、東京駅構内の商業施設「グランスタ」の「コンフィチュール・エ・プロヴァンス」に切れ目なく客が訪れる。目当ては、細身の瓶に入ったジンジャーシロップだ。

■1本630~1050円。プレーンのほか、レモン、柚子など多彩な風味のシロップはインターネットなどで全国に販売され、06年度から3万本、6万本、12万本と売り上げを伸ばし、今年度は26万本売れた。

■仏製ジャム専門の同店が,ジャムを混ぜて飲むために作ったジンジャーエールのもとだが、なぜか秋冬に売れた。
飲むと温まるからだと気づき、09年夏から「夏冷えにジンジャーシロップ」をうたって売ると、大ヒット。

■首都圏ではデパ地下などではショウガフェアが売り上げ確保に一役買っている。
東急百貨店東横店では1月、ショウガを使った弁当を集めた「からだポカポカ ショウガDEランチ」。

■東京と神奈川の自然食品店「F&F」は昨年末、ショウガのシロップとジャムを中心にしたショウガフェアを催した。
どちらも従来のフェアを大幅に上回る売り上げを記録し、周囲を驚かせた。

■ショウガ生産日本一の高知県も活気付く。
丸朝生姜生産組合(高知市)では、前年比3~4割の「経験したことのない売れ方」(組合長)が続く。

■国産ショウガは一時激減したが、中国産の輸入が減って持ち直し、昨年の豊作で在庫に余裕も出た。
独自にシロップなどを作って売る生産者も増えた。

イメージ 1


出典 朝日新聞・朝刊 2010.3.6
版権 朝日新聞社



<ショウガ 関連サイト>
ほぼ日刊イトイ新聞 - しょうがの お勉強
http://www.1101.com/ginger/index.html
糸井重里氏がショウガにはまっています)





読んでいただいて有難うございます。
コメントをお待ちしています。
井蛙内科開業医/診療録(4)
http://wellfrog4.exblog.jp/
(H21.10.16~)
井蛙内科開業医/診療録(3)
http://wellfrog3.exblog.jp/
(H20.12.11~)
井蛙内科開業医/診療録(2)
http://wellfrog2.exblog.jp/
(H20.5.22~)
井蛙内科開業医/診療録 
http://wellfrog.exblog.jp/
(H19.8.3~)
(いずれも内科専門医向けのブログです)
葦の髄から循環器の世界をのぞく
http://blog.m3.com/reed/
(循環器専門医向けのブログです)