ニキビを治す

ニキビを治す 治療薬が続々、毛穴開き悪化防ぐ

「青春のシンボル」とも言われるニキビ。
大人でも出来てしまうことがある。
近年は、新しい治療薬が次々と承認され、医療機関でのニキビ治療が大きく変わりつつあるようだ。
 
毛穴から出てくる「皮脂」には、皮膚の表面を覆い、健康な状態に保つ役割がある。
しかし、皮脂の分泌が多くなって毛穴の出口が狭い状態になると、ニキビの発生につながる。
 
毛穴の出口が角質化して詰まると、皮脂が外に出なくなってしまう。
プツプツした白い点に見え、痛みのない状態は「白ニキビ」と呼ばれる。
 
白ニキビを放っておくと、皮膚の内側でアクネ菌が増殖を始め、悪化する。
アクネ菌は普段から皮膚の毛穴にいるが、皮脂が多くなると増え、炎症を起こす物質をつくる。
毛穴の周りが炎症で赤く盛り上がるため「赤ニキビ」と呼ばれる。
 
ニキビを悪化させないためには、1日2回程度、せっけんで洗顔し、毛穴をつまらせる皮脂を落とすことが大切だ。
必要以上にニキビに触ったり、つぶしたりするのは良くない。
治療の際に医師が器具を使って皮脂などを取ることはあるが、自分でむやみにつぶすとニキビ痕を残す原因にもなりかねない。
また、髪の毛で隠そうとすると、毛が触れることで悪化させてしまう。
ヘアスタイルを工夫する必要がある。
 
アクネ菌には抗生物質が効く。
ただ、初期の段階では毛穴の出口が角質化して詰まっており、浸透しにくかった。
そこで、角質の層を薄くし、毛穴を開いて皮脂を出やすくする「アダパレン」という処方薬が2008年に承認された。
 
14年末には抗菌作用と角質をはがす作用がある「過酸化ベンゾイル」(BPO)が承認された。
さらに、15年にBPOと抗菌薬の配合剤、16年にBPOアダパレンの配合剤が承認された。

アダパレン以降、それぞれの段階で効く薬が出てきて、治療の武器がそろった。

 
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参考・引用
朝日新聞・朝刊 2017.7.8


 
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2017.7.13 AM7:30 撮影