「冷え」頭痛や肌荒れの原因にも

「冷え」頭痛や肌荒れの原因にも

冷え症とは、「普通の人は寒さを感じないような温度の中でも手足や下半身などの体の一部、または全身が冷えて辛(つら)いと感じること」を指す。
様々な調査をみると、女性のだいたい半分が冷えを自覚している。
一方、男性の冷え症は10人に1人という調査があり、女性に圧倒的に多い症状と言える。
 
冷え症は、
(1)体が十分な熱を作れないことと、
(2)その熱を体のすみずみまで運べないこと
で起こる。
 
人間は、食事で取り入れたエネルギーをもとに熱を作る。
ダイエットなどで取り入れるエネルギーが少ないと作り出す熱量も少なくなってしまう。
また、多くの熱量を筋肉で作り出しているから、男性に比べて1割ほど筋肉量が少ない女性は熱を生み出す能力も低くなる。
 
作り出した熱を全身に運ぶのは血液だ。
血液の流れは、自律神経がコントロールしている。
そのため、自律神経のバランスが乱れると、血の巡りが悪くなり冷えにつながるのだ。
 
冷えは、様々な体の不調も招く。
頭痛や疲れやすさ、肌の荒れや髪のぱさつきまで引き起こす。
冷え症の人は、更年期症状が重くなる傾向もある。
冷えを解消すれば、こうした状態が改善されることになる。

 
イメージ 1


参考・引用
日経新聞・朝刊 2017.10.30