むずむず脚症候群

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三塩清巳 油彩8号『白い道』
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むずむず脚症候群
随分変わった名前だと思われるでしょうが今までにこの病名を聞かれたことがあり
ますか?
以下のサイトにわかりやすく紹介されています。



眠れぬ脚むずむず 治療できます

夜、寝ているときに、ふくらはぎの辺りがむずむずして、眠れない・・・・。
そんな症状で悩んでいる人は、「むずむず脚症候群」と呼ばれる病気かもしれない。
この病気は成人の数%程度にみられるが、病名自体が知られておらず、適切な治療
を受けていない人も多い。
現在、治療薬の臨床試験が進んでおり、患者会設立の動きも出てきた。

成人の数%、不快感や痛み

2年前の夏、Y.K.さん(80)の両脚を、言いようのないかゆみが襲った。
徐々にやけどのようなチリチリした痛みも加わり、眠れなくなった。
ベッドとソファの間を行き来したり、氷で冷やしてみたりしたが、症状は治まらない。
1年間我慢したが耐えきれず、かかりつけ医に相談。
ある大学病院を紹介され、そこで「むずむず脚症候群」を疑われた。

Y.K.さんは、問診や、脳波や脚の動きを診る検査の結果、むずむず脚症候群と診断
された。
薬を処方され、服用した夜から、ぐっすり眠れるようになった。
「眠れないときは、イライラしてしょうがなかった」と喜ぶ。

むずむず脚症候群は「レストレスレッグズ症候群(RLS)」とも呼ばれる。
症状は昔から知られていたが、日本では、10年ほど前から注目されるようになった。
不眠を伴うため、睡眠障害の専門医(日本睡眠学会のホームページ(http://jssr.jp/)
らが主に治療に当たる。

症状は様々で、安静にしているときに、ふくらはぎや足の裏などを虫がはうような
不快感やざわざわした感じが襲い、脚を動かしたくてたまらなくなる。
脚を動かすと一時的に軽くなるが、動かすのをやめると戻る。
日中より、夕方から夜にかけて症状が出やすい。

症状抑える薬、臨床試験

ある医療機関が、2005年に、島根県の男女約2900人を対象に実施した疫学調査
では、住民の約2%がむずむず脚症候群とみられた。
2004年に約1万4千人を対象に実施したインターネット調査では、回答者の約4%
が該当した。
この病気に苦しむ人は女性が男性の1.5倍で、一般的に中高年世代で発症すると
言われる。

原因はよくわかっていないが、神経伝達物質ドーパミンの機能低下が関係するらしい。
患者の5~8割に、睡眠中に自分の意思と関係なく脚が動く「周期性四肢運動」が
みられる。
人工透析を受けている人や任婦、貧血の人もなりやすいとされる。
症状がある人はカフェイン、ニコチン、アルコールを避けるといい。
たくさん歩くなど筋肉が疲労した場合は、マッサージも効果的。

症状が重い場合、ドーパミンの働きをよくするパーキンソン病薬や、抗てんかん薬の
クロゼナパムの服用が標準的な治療法だ。
睡眠薬は、むずむず感が抑えられないまま眠気だけが増し、かえって症状を悪化させる
ことになる。

ただこれらの薬は現在、適応外使用という形で処方されている。
病気への認知が広がりつつあることから、製薬メーカー4社が、むずむず脚症候群への
適応追加に向けた臨床試験を進めている。

患者会、立ち上げの動き
患者会のホームページの紹介です。
http://www.geocities.jp/yoshinobu3710/

朝日新聞・朝刊 2008.3.14
版権 朝日新聞社 (一部改変)

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