高齢者担当医 その2(2/2)

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まるで恋人同士のように泳ぐナガレヒキガエルイワナ(河合元夫さん提供)
米原市甲津原で


高齢者担当医 その2(2/2)


担当医を持つと、診療に変化はないのか。
 
症状が安定していれば、生活全体をみてくれる医師は頼りになる。
だが急変時は、診療報酬の仕組みのため、この限りでないとの指摘がある。
 
厚労省通知では、担当医が後期高齢者診療料を算定した場合、同じ月の検査
や画像診断、簡単な処置などの費用は原則、定額月6千円の診療料に含まれる。
 
例えば、ある月の上旬に担当医を定期受診した患者が、同月内に熱とたんが
出たと訴え、担当医が肺炎を疑って胸部レントゲンや血液検査を行った場合。
定期受診時にこの診療料を算定していれば、肺炎診断のための検査費は定額
に含まれ、担当医は別に検査費を請求できない。
これらの検査では、通常、計7千円以上が請求できるという。
 
例外として公定価格で単価5500円以上の検査は別に請求できる。
だがこの単価に達するのはCTやMRIなどに限られる。
医院で一般的なレントゲン単純撮影や胸腹部の超音波は当てはまらない。
 
つまり検査が多いと担当医側の持ち出しになる。
担当医がいる患者も他院で自由に検査や画像診断ができるため、
担当医が持ち出しを嫌って他院に送る例が出るかもしれない、といわれている。
 
横浜市磯子区で開業し、主に糖尿病患者を診る平尾紘一医師は「糖尿病は軽症
でも定期的な検査が必要。月6千円ではそれが十分賄えない。開
業医に役割を期待するなら、技術料の部分をもっと評価すべきだ」と話す。
 
一方、医療費を支払う保険運営団体は、患者のはしご受診や重複検査を防ぎ
たいと考えている。
国民健康保険中央会が昨年末に「かかりつけ医」の役割強化を提言したのも
こうした思いからだ。
提言は、後期高齢者はまず、かかりつけ医を受診し、その医師の判断で必要に
応じて医院や病院を受診するというもの。
患者が直接、大病院に行くのを減らす狙いがある。
 
田中一哉理事は「いつでも、誰でも、どこでも受診できる現状では、大病院に
患者が集中し、医療が必要な他の人にかかわる。受診の自由をある程度制限する
のもやむをえない」。
高齢者担当医を「かかりつけ医制導入への第一歩」と位置づけている。

出典 朝日新聞・朝刊 2008.4.27
版権 朝日新聞社

<番外編>
10億円着服か 茨城県国保連の元職員逮捕
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/080422/crm0804222322047-n1.htm 
茨城県国民健康保険団体連合会(理事長・石塚仁太郎坂東市長)が管理する保険
金を着服したとして、茨城県警捜査2課と水戸署は22日、業務上横領の疑いで、
連合会の元会計課主任、森知勇容疑者(34)を逮捕した。
着服は3年間で総額10億円以上にのぼるという。

調べでは、森容疑者は会計課主任だった3月上旬、理事長名義の預金通帳と印鑑
を使い、水戸市内の金融機関から9回にわたり計約2800万円を引き出し、
横領した疑い。

連合会によると、森容疑者は平成17年度から着服を始めた。決算時の発覚を
防ぐため口座に繰越金を補填(ほてん)、帳簿も偽装したとみられる。

森容疑者は今月18日、着服を告白する手紙を上司に送り、水戸署に出頭。
連合会の調査に「金は競艇に費やした」と話しているという。

連合会は市町村が徴収した国民健康保険や、介護保険などの保険料を管理。
医療機関からの診療報酬請求が適正なものか調べ、支払いなどの事務を担当して
いる。
事件を受けて連合会は「チェック機能が働いていなかった」と謝罪した。
<コメント>
これが国保連の実態。

茨城国保連、職員給与で尻ぬぐい「責任果たす」 10億円横領事件
4月25日7時51分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080425-00000003-san-l08
10億円の保険料を職員に着服された茨城県国民健康保険団体連合会は、全職員
の給与や退職金を減額することで、損失の穴埋めに充てる方針だが、県民からは
「なぜ着服を防げなかった」「組織全体の監査が甘い」などと抗議が殺到している。
同連合会は自らの身を切ることで「責任を果たし、県民の信頼と安心の回復に努め
たい」考えだ。

同連合会は横領で生じた損失分に退職金などの積立金を充当。最終的な損失補填
(ほてん)に職員給与や退職金の減額分を充てる方向で、各市町村や職員との協議
を進める。
ただ、急な減額は「人材流失や業務への支障など組織崩壊を招く危険性」(同連合会)
もあり、一定期間をかけて“経営改善”を進める。

国保連の主な役員は市町村長が非常勤として兼務。
常勤トップは県職員のOBが充てられる。
職員数は約140人で、給与額は年間で計約9億円。
同連合会は「(容疑者からの)回収が無理なのは理解している。県民に納得して
いただける対応策を示す」としている。
<コメント>
あれれ、こんなところにも天下り先が。


ヒキガエルイワナの背にギュッ 奥伊吹キャンプ場で奇妙な光景
2008年5月1日
http://www.chunichi.co.jp/article/shiga/20080501/CK2008050102007828.html
「神秘の美魚」とも呼ばれるイワナの背に、ナガレヒキガエルが抱きつきながら遊泳?
米原市甲津原の奥伊吹キャンプ場を仕事で訪れた大工河合元夫さん(58)
岐阜県瑞穂市=が先日、場内の池でこんな奇妙な光景をカメラに収めた。
スタッフや利用客は「カエルがイワナに恋したのかも?」と見守っていたが30日朝、
抱きついたまま死んでいるのが見つかった。
スタッフらは「最期まで一緒だったんだね」と異色カップルの死を悼んだ。

このカップルが見つかったのは約1週間前。池をのぞいた利用客が見つけ話題になり、
河合さんが撮影に成功した。
遊泳を何度も確認したキャンプ場スタッフの草野穣治さん(26)によると「カエルは
後ろ足を動かし、楽しそうに泳いでいた」という。

淡水魚や両生類に詳しい県立琵琶湖博物館の桑原雅之学芸員(48)によると「オスが
メスに抱きつくのは繁殖期の習性。カエル同士ならあり得るが、別の生物を捕まえるの
は珍しいのでは」と話していた。
<コメント>
スタッフと言えば・・・。
http://www.tvlife.jp/ow/mv/eik_03.php

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井蛙内科開業医/診療録 
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葦の髄から循環器の世界をのぞく
http://blog.m3.com/reed/
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