WHOが「世界の死因トップ10」を発表

世界保健機関(WHO)は6月28日,世界の死因トップ10を発表した。
全世界での主な死因の1,2位は依然として心血管疾患が占める結果となった。
トップ10の死因とされる疾患の多くには喫煙が関連しているとWHOは分析している。

世界の成人の約10人に1人が喫煙で死亡
今回示された2008年における世界の年間死亡者数は5,700万人。
全世界の死因では,虚血性心疾患(約730万人,12.8%)が1位,脳卒中・その他の脳血管疾患(約620万人,10.8%)がそれに続く。

2つの疾患は低〜高所得国のいずれでも死因トップ10入りしているほか,中・高所得国では慢性閉塞性肺疾患COPD)や呼吸器のがんも含まれている。

WHOは世界の成人のほぼ10人に1人が喫煙で死亡しており,全世界の主な死因に多大な影響をもたらしていると述べている。

(坂口 恵)
出典 MT Pro 2011.6.30
版権 メディカル・トリビューン社